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五輪メダルのデザイン こんなに細かいIOCの規定

オリパラ学(4)

2016/8/12 日本経済新聞 朝刊

オリンピックの表彰台でアスリートの胸に輝く金、銀、銅メダルにも、国際オリンピック委員会(IOC)は細かなルールを定めている。少なくとも直径6センチ、厚さは3ミリ以上。金メダルと銀メダルは実はどちらも銀製で、1位のメダルはそれに6グラム以上の純金で金張り(またはメッキ)が施されていなければならない。また、メダルには対象となる競技及び種目も明記されている。こうしたルールを守った上で、各大会の組織委員会がメダルのデザインを決定する。

リオデジャネイロ五輪の金メダルは直径8.5センチ、重さ500グラム。体操の男子団体総合で金メダルを首から提げた内村航平が「重っ」と驚いていたのが印象深い。メダルに使った金の採取にあたっては、環境汚染の原因となる水銀を一切使わなかったというのがアピールポイントだ。

片面には大会ロゴと月桂樹の葉、もう片面には1896年に第1回近代五輪が開催されたアテネのパナシナイコ競技場とギリシャ神話に登場する勝利の女神「ニケ」が描かれている。夏季五輪では1928年アムステルダム大会以降、片面にはニケを描くのが伝統となっていて代わり映えしない。ただ、64年東京大会を含めて2000年シドニー大会までは翼のない手を振るニケだったのが、04年アテネ大会以降は翼を広げたニケに変わっている。

一方、冬季五輪では大会ごとに独自色のあるデザインが採用され、開催地の文化や歴史、工芸技術などが反映されるなど個性的だ。98年長野大会のメダルは漆塗りで、中心部には蒔絵(まきえ)を使い七宝焼の大会エンブレムをあしらった美しい仕上がりとなっている。(編集委員 北川和徳)

[日本経済新聞2016年8月12日付朝刊]

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