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「エレ女」が戻ってきた 憧れまとう

高級ワンピ 30代が支持

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NIKKEI STYLE

高級「ワンピ(ワンピース)」を日々装い、仕事の傍ら美容や華やかな社交にいそしむ。こんなエレガントな女性たち、「エレ女(じょ)」の存在感が高まっている。全盛のカジュアルとは対極の大人っぽいファッションブランドに、30代女性らが「夢がある」と熱い視線を注ぐ。バブル期以前、豊かな生活に憧れた世代の娘たちが、働く富裕女性の仲間入りをし始めたこともエレガンス再評価の背景にありそうだ。

老舗誌で点火、令嬢がモデル

エレ女のバイブルは、華やかなブランド品やご令嬢のライフスタイルを紹介し続けてきた女性誌「25ans(ヴァンサンカン)」(ハースト婦人画報社)だ。1980年の創刊以来、36年の間に英国のダイアナ妃や富裕層の読者らを誌面に登場させ、「セレブ」や「香港マダム」といった言葉をはやらせた。女性誌が軒並み苦戦するなか発行部数は7万部を確保する。

その読者が今、最も憧れる女性は、6月号「エレ女最前線」に登場した兵庫県芦屋市のチアキさん。一児の母で美容サロンを経営する。数軒ある豪邸にはロココ調の家具がそろい、ブティックのようなクローゼットにはエルメスやシャネルのバッグ、最新の靴がずらりと並ぶ。

ディオールやドルチェ&ガッバーナのワンピースは日常着。6月号が発売されるや、編集部に「あの人は何者?」と問い合わせが殺到した。以後、頻繁に登場する"スーパー読者モデル"の1人となった。

誌面の近年の常連は「働く女性」だ。例えば日産自動車のカルロス・ゴーン社長の娘でニューヨーク在住のナディーン・ゴーンさんはジュエリーデザイナー。ほかにも30~40代で仕事を持つ「グローバルな令嬢」がそろう。彼女たちがロングドレスを着て別荘でホームパーティーをする様子は「浮世離れした女っぽいファッションが楽しい。エレガンスには夢がある」。都内在住の会社員、前田優子さん(30)は話す。

25ans読者はエレガントなファッションの消費者でもある。平均世帯年収は1700万円。1万人いる定期購読者のうち6割が百貨店の外商顧客だ。雑誌発売日、外商の担当者に連絡し掲載された商品を注文する読者は多い。「いわば25ansは外商カタログ。服なら前も後ろもきれいに見えるよう、撮影に気を配る」(編集部)。ちなみにエレ女の3大好物はレース、フリル、リボン。人気の色はピンクで、アイテムは1着で華やかに見えるワンピースやドレス。昼間でも大人っぽい「肌見せ」が定番だ。

創刊時の読者層は主婦や家事手伝いの未婚女性だったが、今や6割近くが仕事を持つ。エレ女消費の主役も働く30代だ。これは創刊時に25歳だった読者の娘世代。豊かな生活に憧れた母親の消費志向に触れ、自らも経済力を身につけた。「40代に入った団塊ジュニアに比べ、30代女性の消費意欲は高い」と編集長の十河ひろ美さんも話す。

パステルカラーのノースリーブワンピースなどがエレ女の絶大な支持を集めるブランド、フォクシー(東京・中央)。大手アパレル不振の中で2016年8月期の売上高は前期比10%増の見込みだ。ワンピースは10万円台が中心で、ファー(毛皮)製品は100万円台から。

最近力を入れるのが、洗える素材を使って価格を抑えたワンピースなど機能性をうたう商品だ。「カジュアルばかりだと気持ちの華やぎが薄れてしまう。オフでは気持ちにゆとりを持ちながら、品の良いものを着たいという人が多い」(同社)

プチお出かけ、ハレ感アップ

ドレスが主体の米タダシ・ショージも人気だ。背景には、ここ5年の間に進んだドレスに対する日本人女性の意識の変化があるという。かつては結婚式などに着るものという認識だったが、最近はちょっとしたお出かけに着ていきたい、という女性が増えている。

「日本でも海外の社交界に属する『ソーシャライト』と呼ばれる女性が増えた。社交の場が広がればエレガントスタイルの需要が高まる」とタダシ・ショージのPR担当、清水梨香さんは話す。

25ansの世界観は一見、ニッチにも思えるが、働く女性の増加と共に、読者層以外にもすそ野は広がっている。「この1~2年で世界観に合う読者モデルが口コミで見つかりやすくなった」と十河編集長が証言する。「世の中がカジュアル化しているからこそ、コスプレ感覚で普段とは違うラグジュアリースタイルを楽しみたい人が増える」

エレ女スタイルが大好きな井上陽子さん(都内在住、35)は毎月のファッション費が15万円。「ありきたりの服なんて欲しくない。友達からどこで見つけたの、とほめられたい」。そんな高揚感はチェーン店のカジュアル服では体験できない。エレ女への熱い視線の裏には、画一的な服へのアンチテーゼ、夢あるスタイルへの渇望がある。

(企業報道部次長 松本和佳)

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