五輪商戦熱気ムンムン 4Kテレビ、シュラスコも参戦食品各社、SNSで応援キャンペーン強化

家電量販店では4Kテレビが好調(東京都千代田区のビックカメラ有楽町店)
家電量販店では4Kテレビが好調(東京都千代田区のビックカメラ有楽町店)

リオデジャネイロ五輪が開幕し、小売りや外食などの五輪商戦が盛り上がってきた。家電量販店では高画質の4Kテレビの7月の販売台数が前年同月の2倍に増加。ブラジル風バーベキュー専門店では食べ放題の特別メニューを用意し、来店を促す。足元の個人消費が力強さを欠くなか、数少ないプラス要因である五輪特需を取り込む。

家電量販店のノジマは7月の4Kテレビ販売台数が前年同月の2.4倍に膨らんだ。価格が下がり手ごろになり、大型の4Kに買い替える客が多いという。調査会社のGfKジャパン(東京・中野)によると、国内家電量販店での4Kテレビ1台あたりの税抜き平均価格は6月の約17万7千円から7月は17万円台前半となったもようだ。

ビックカメラでも7月の販売台数が2倍になった。今年6月との比較でも1.5倍に増えており、五輪が近づくにつれて販売が伸びたという。郊外で店舗展開する子会社のコジマでは6日と7日に大型4Kへの買い替えを促すイベントを宇都宮本店(宇都宮市)などで展開。紙芝居風の映像を店頭のテレビに映し、設置面積をそれほど広げずに画面サイズを大型化するコツを訴えた。

ブラジル料理店も五輪が追い風だ。飲食店運営のワンダーテーブル(東京・新宿)は5日、ブラジル風バーベキューのシュラスコ専門店「バルバッコア」の旗艦店、青山本店(東京・渋谷)を改装オープンした。調理風景を見ながら食事が楽しめるように、オープンキッチンのカウンター席を用意した。

ワンダーテーブルではリオ五輪の限定メニューを展開する(東京都渋谷区のバルバッコア青山本店)

都内や大阪のバルバッコア全8店舗で21日までの大会期間中に限定メニューも投入。シュラスコ食べ放題に「国産 骨つきポーク」「US産ブラックアンガス牛の骨つきもも肉」の2種類の肉を追加した。5~21日の売り上げは前年同期比で1割増を見込む。

リオ五輪に協賛する食品各社はSNSなどでキャンペーンを強化。アサヒビールは同社の公式ツイッターアカウントで乾杯写真とともに日本選手への応援ツイートを呼びかける。ツイート数がその日の目標を超えると、抽選でビール「スーパードライ」などを贈る。酒類の消費拡大につなげたい考えだ。

明治もチョコレートやヨーグルトなど同社製品を購入したレシートを送ると、日本代表のスポーツウエアのレプリカなどが当たるキャンペーンを展開する。

一方、JTBや、東武トップツアーズ、KNT―CTホールディングスの3社がパッケージ旅行や手配旅行の形で手がけるリオ五輪ツアーの客足はふるわないようだ。

ブラジルは遠く、旅行に参加するのにお金がかさむことやジカ熱というマイナスのイメージも根強く「ロンドン五輪より申し込み客は少ないとみられる」(業界関係者)。

ただ、2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、企業などの視察目的の参加者もおり「スタジオを埋める日本人の数はロンドン並みに多くなるのではないか」とJTBは期待している。

[日経MJ2016年8月8日付]

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