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意外感十分、「オーバーサイズ」にブームの兆し

宮田理江のファッションラボ

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NIKKEI STYLE

今のファッションは大まかにいうと、これまでの「約束事」をひっくり返すことで、新しさをアピールしています。シーズン、性別、場面といった、当たり前だったルールをあえて踏み越えることで、バランスやムードを変えているわけです。その流れが今は「サイズ」に向かっています。

体にぴったり沿うジャストサイズがよしとされてきましたが、大きすぎや長すぎといった過剰な量感をわざと打ち出す「オーバーサイズ」の提案が相次いでいます。やや上級者的な着こなしではありますが、ポイントを頭に入れておくと、着回しアレンジにも役立てられそうです。ニューヨークの有力ブランド「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」の2016-17年秋冬コレクションから新トレンドをキャッチしていきましょう。

あのレディー・ガガがモデルとしてランウェイに登場しました。グレーのコートは肩の落ちたオーバーサイズのフォルムがのどかな風情を生んでいます。着余らせるユーモラスさを楽しみながらも、だらしなくは見せない工夫が袖のリッチなファーにもうかがえます。ビッグリボンのボウタイはエレガンスを薫らせました。全体に流れ落ちるようなたたずまいを意識すると、上手に着こなせそう。あくまでも意図的にオーバーサイズを選んでいるのだと分かる、堂々とした所作もウィットに富んだ着姿を引き立てます。

カップルで服を共有する動きが広がっています。メンズのアウターは女性にはサイズが大きすぎることが多いのですが、逆に愛らしく見えたりすることもあり、ゆったり感を引き出す「ビッグシルエット」の着方が支持されているようです。こちらのレザージャケットはかなりオーバーサイズですが、計算された立体的シルエットと革の上質感がグラマラスな着映え。ボウタイ・ブラウスも「きちんと感」を添えました。まばゆいメタリック加工が施されたマキシ丈スカートはまるでウエディングドレスのように華麗なフォルム。ボリュームのたっぷりしたアウターやスカートはボディーを実際より細く見せてくれる効果も。ミニバッグを添えるのも考えられた演出です。

袖丈を長くすると、見た目の印象も縦長になり、全体にほっそり感が出ます。ロング丈ボトムスで合わせれば、さらに縦落ちイメージが強まります。細長いシルエットの「ロング&リーン」は今度の秋冬にも勢いが続きそう。オーバーサイズとの組み合わせを生かしたくなります。指先まで隠す「スーパーロング袖」は秋冬にブームを呼ぶ気配が濃厚。そこにショート丈のコンパクトジャケットを重ねることによって、一段と細長感を強調。応用の幅が広いレイヤード(重ね着)技です。マキシ丈スカートも縦落ちイメージを増幅しています。重ね着をするときは、こういった「落ち感」を組み込むと、かさばって見えにくくなります。

オーバーサイズ演出をニットトップスに取り入れると、くつろいだムードが強まります。もともとスポーティーな雰囲気があるスエット風ニットトップスなら、余った布がやわらかい表情を帯びて、ファニーなたたずまいに。レースの襟を重ねてノーブルな風情をオン。指が全く見えない袖先は朗らかな表情で、少しコケティッシュな気分が漂います。腰よりずっと下まで垂れたトップス裾も縦方向に視線を引き込みます。ボリューミーなワイドパンツにもビッグリボンをあしらって優美に仕上げました。

デザイナーのジェイコブス氏はニューヨークモードを先導するトレンドセッターとして知られています。彼の提案した装いは世界的なモードの流れを方向付けるような影響力があります。ランジェリーやパジャマなど、本来はプライベートな服を街着としてまとうスタイリングもいち早く打ち出しました。パリブランド「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」を任されていた頃には日本人アーティストの村上隆氏や草間彌生氏とのコラボレーションでも話題を集めました。

大きめフォルムのビッグシルエットは以前からありましたが、来秋冬のオーバーサイズはその上をいく過剰感で遊ぶ、いたずらっぽい操り方といえるでしょう。手袋が不要になりそうなスーパーロング袖や、堅苦しく見えないルーズなショルダーなどは、退屈に見えがちな秋冬ルックに程よいサプライズを持ち込んでくれます。わざと実際より上のサイズを選んだり、パートナーのアウターを借り受けたりするような試し方もあるから、着姿を弾ませるスパイスとして取り入れてみるのもよさそうです。

[画像協力]

MARC JACOBS  http://www.marcjacobs.jp/

宮田理江(みやた・りえ)
 ファッションジャーナリスト、ファッションディレクター。多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、リアルトレンドを落とし込んだ着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした、「買う側・着る側の気持ち」に目配りした消費者目線での解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。セミナーやイベント出演も多い。 著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
公式サイト:http://riemiyata.com/

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