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ジャパネットたかた前社長の高田明氏。テレビ通販王国を一代で築き、お茶の間でも人気者となった。社長引退後は、「伝える力」の伝道師として全国を飛び回っている。高田氏の連載2回目のテーマはマーケティングだ。

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ジャパネットたかた前社長 高田明氏

ジャパネットたかた前社長 高田明氏

きょうはジャパネットたかたの売り方、マーケティングの基本的な考え方についてお話しします。

まず当社の業態は自分たちで「この商品はすてきです」と信じる商品を、絞り込んで集中的に販売するコンビニエンスストア型と言えるでしょう。何百万点の商品から選んでいただくためにあらゆるジャンルの商材を展示掲載している百貨店や、アマゾン・ドット・コムさん、楽天さんのような業態ではありません。

あまりにも情報があり過ぎて、どれを選んで良いか迷われている方の為に、ジャパネットが品質や価格をしっかり精査した商品を、テレビやラジオなどで詳しく説明責任を果たし、結果として消費者の方に納得してお買い上げいただきたいと思うわけです。

布団専用掃除機が大ヒット

最近のヒット商品が小型布団専用掃除機の「レイコップ」です。国内で年間400万台売れていますが、ジャパネットは半分の200万台を売っています。レイコップの他にも、電子辞書や東芝のサイクロン式掃除機「トルネオ」、ミズノのウォーキングシューズなどを100万の単位で集中販売しているのです。

レイコップはジャパネットが扱い始めるまで、国内の市場規模はほぼゼロでした。ジャパネットが市場を創造したといえるでしょう。新しい価値、埋もれていた価値を発掘し、ヒットに結びつけ、それによって経済を活性化できれば良いと願っています。ジャパネットは新しい市場を発見し、それを伝えて行く事が大きな役割の一つではないかと思っています。そして通販を通じてお客さんを幸せにするという循環が生まれてくることを願っています。

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