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育て、五輪ボランティア プロのガイド技術をネットで 観光サービスのトラベリエンスや英会話のイーオン

2016/8/1 日経MJ

トラベリエンスが手掛ける通訳ガイドの動画講座の画面

2020年の東京五輪・パラリンピックを前にボランティアを希望する人が増えていることを受け、プロの観光ガイド技術をインターネット配信するサービスが登場している。訪日客向け観光サービスのトラベリエンス(東京・台東)は通訳案内士の団体と組み、動画で観光地の見どころなどを指南。英会話大手のイーオン(東京・新宿)も動画でガイドの会話術を教えるコースを展開する。

トラベリエンスは動画配信サービス「通訳ガイドアカデミア」を始める。プロの観光ガイドを養成するNPO法人、通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会(GICSS研究会)と組み、同会の研修内容を動画にまとめる。パソコンやスマートフォン(スマホ)から視聴できる。

配信する動画の主な内容は、空港での観光客の出迎えや移動時の注意点といった観光ガイドの業務で必要になる技術だ。他にも、東京なら浅草や秋葉原といった具合に訪日客に人気の地域を取り上げ、見どころや作法の説明方法などを学べる。講師はGICSS研究会所属のガイドらが務める。動画は1本数分から10分弱にまとめる。

観光地や案内の場面ごとにコースが分かれており、個別に購入して1年間視聴することができる。内容により価格は異なるが、1000円~数千円のものが中心。すべてのコースの動画を無制限に見られるプラン(税別年4万5000円)も用意する。一部の動画は無料で公開する。

トラベリエンスはこれまでに訪日外国人と通訳案内士のガイドをマッチングさせるサービスなどを提供している。動画配信を通じて、技術の高いガイドを増やせれば観光関連のサービス拡大につながる可能性もある。

英会話大手のイーオンも、オンラインや教室で学べる初級者向けの「英語ボランティアガイド」コースを展開している。

テレビ会議で講師と会話しながら道案内や電車の乗り方といった日常的な場面での話し方を学べる。同社は外国人を無償でガイドするNPO法人と組み、本格的な観光案内の技術を教える上級コースも設ける。

訪日外国人客数は昨年度、2000万人を突破。政府は2020年までに倍増させる計画を掲げる。ただこれまでのところ、東京都など一部の自治体が手掛ける講座を除けば、本格的に外国人向けの観光ガイド技術を学べるところは少ない。

[日経MJ2016年8月1日付]

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