豪華寝台列車から眺める絶景 イギリス・スコットランド別世界旅行--地球を遊び尽くす旅へ(4)

豪華寝台列車ベルモンド ロイヤル・スコッツマン(エディンバラ・ウェイヴァリー駅にて)
豪華寝台列車ベルモンド ロイヤル・スコッツマン(エディンバラ・ウェイヴァリー駅にて)

地球を遊び尽くす! 北極から南極まで絶景に出合える究極の旅先ベスト22をガイドした書籍「別世界旅行」から、さらにえりすぐった旅先を連載7回にわたり、ご紹介します。ぜひ、次の旅行や今後の休暇のヒントにお役立てください。連載第4回は、英国随一の豪華寝台列車ベルモンド ロイヤル・スコッツマンでの旅。ラノッホ湿原やグレンコー渓谷などハイランド地方の絶景を、車窓から間近に楽しむことができます。荒々しくも雄大な自然に囲まれたスコットランドを巡る快適な列車の旅を、ご堪能ください。

グレートブリテン島の北部に位置するスコットランド。豪華寝台列車ベルモンド ロイヤル・スコッツマンに乗り独自の文化と、深い歴史と、ダイナミックな風景を満喫。ハイランド地方の魅力が詰まった列車の旅へ。

■バグパイプに導かれ、英国随一の豪華寝台列車で出発

午後1時からの列車のチェックインが始まるまで、ゆっくり起きて長旅の疲れを癒してもいいし、市内観光を楽しんでもいい。豪華寝台列車ベルモンド ロイヤル・スコッツマンのチェックイン場所でもあるザ スコッツマンホテルの外壁上部にある時計は3分進めてあり、列車に遅れないようにという鉄道会社が運営するからこその配慮。集合したらバグパイプの演奏に導かれ列車に乗り込む。トレインマネージャーから歓迎の挨拶があり、早速ウェルカムドリンクで乾杯だ。列車は9両編成で、寝台車は5台、定員は36人のみ。サロンのような展望車もあり、のんびりしたり、会話を楽しんだり、車内は穏やかで優雅な雰囲気が漂っている。

バグパイプの演奏とともに旅が始まる(エディンバラ・ウェイヴァリー駅にて)

■美しく険しいハイランド南部と、車内での楽しみ

エディンバラを抜けて北上すると、はじめの見所はローモンド湖だ。ハイランド地方の南部に位置する湖で、長さ39 キロメートル、幅8キロメートルと長細い。小島が浮かび、東側にはベンローモンド山がそびえている。この美しく、かつ険しい風景でハイランドへ来たことを実感できる。

また、この列車の中ではスコットランドの伝統衣装のキルトを借りることができる。キルトは男性用のスカートで、7メートルのタータンチェックの布で作られており、細部にまでこだわりが詰まっている。ロイヤル・スコッツマンの制服もキルトで作られており、列車内のクッションなどのファブリックもタータンチェックの布が使われている。

スコットランドの伝統衣装キルト

■車窓からラノッホ湿原とグレンコーの大自然を眺める

翌日はまずラノッホ湿原の中を通る。奇妙な荒野、最後の秘境などといわれ、氷河に削られた岩層に小沼が点在し、希少な生物たちのすみかになっている。ここは水が多く、鉄道工事が難しかったことから、ビクトリア時代における最高傑作の鉄道といわれている。次に車窓から見えるのは、グレンコーという渓谷の絶景。グレンコーはイギリスのアウトドアのメッカと呼ばれ、ハイランドの中でも一番美しいといわれている。1000メートル級の山々の隙間を、氷河が時間をかけて削ったなだらかな渓谷は、まるで絵に描いたようで、岩肌と植物のコントラストが鮮やかだ。ラノッホ湿原とグレンコーは、ダイナミックでドラマチックな風景だ。スコットランドは年間を通して雨が多いが、雨が降ってもこれらの風景は変わらず美しく、車窓からの風景を目に焼きつけておきたくなるだろう。

ケアンゴームズ国立公園内を走るベルモンド ロイヤル・スコッツマン
荒々しくも雄大な絶景が楽しめる(ケアンゴームズ国立公園内にて)
絶景を間近に見られるのも列車の旅ならでは(スカイ島近郊・キャロン湖にて)
キャロン湖を縫って走るベルモンド ロイヤル・スコッツマン

「走る貴婦人」と呼ばれるロイヤル・スコッツマンでは、洗練された空間で新鮮な食材を使った料理、例えば鮮魚のたたき、アバディーン・アンガスビーフなどが食べられる。この料理は「世界のどのホテルと比べても最高級に値する」と評価されている。きっと毎回、ダイニングカーに行くのが楽しみになるはずだ。

洗練された雰囲気のダイニングカー
スモーキーフレーバーが特徴のスコッチウィスキー
ベルモンド ロイヤル・スコッツマンのスタッフたち(エディンバラ・ウェイヴァリー駅にて)

TRAVEL INFORMATION  Scotland UK

■旅の予算|BUDGET
総予算100 万円~
※6泊8日/成田発着の料金、成田~エディンバラ/エディンバラ往復航空券、ロイヤル・スコッツマン3泊、エディンバラ2泊が含まれた金額、1部屋(2名利用)の料金(一部食費除く)、1名分の総予算

■旅のシーズン|BEST SEASON
スコットランドはイギリスの最北にあり、緯度のわりには温暖といわれるが年間平均気温は高くはない。ロイヤル・スコッツマンは、季節限定で4~10 月のみ運行される。夏期であっても暑さや湿気はなく、人気観光シーズンは6~8月。朝晩の冷え込みと雨対策が必要で、街歩きやハイキングをするなら、傘よりも防水性のあるジャケットがおすすめだ。

■行き方|HOW TO GET THERE
エディンバラへの直行便はないので、ヨーロッパか中東で乗り継ぎが必要になる。ロンドンからは飛行機で2時間、電車で4~5時間。

■問い合わせ先|CONTACT
最寄りの旅行会社でパッケージを組んでもらえるが、鉄道、宿、送迎、フライトとそれぞれネットで予約が可能。列車の問い合わせは運行会社ベルモンドへ。
ベルモンド公式HP http://www.belmond.com/ja/

■宿泊|ACCOMMODATION
ベルモンド ロイヤル・スコッツマン Belmond Royal Scotsman
ベルモンド社によって運営されている豪華寝台列車。スコットランドの他、2016 年8月よりアイルランドにベルモンド グランド・ハイバーニアン=アイルランドという豪華寝台列車の運行が開始する。また、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスという姉妹列車も人気だ。

ザスコッツマンホテル The Scotsman Hotel
指定建造物を改装した5つ星ホテル。世界最大の独立系ホテルブランド、プリファード・ホテルズ&リゾーツのLVX コレクションに加盟している。古き良き時代に思いを馳せることができ、歴史情緒にあふれつつも現代の快適性は備えられたホテルを堪能しよう。

■旅の見どころ|MUST NOT MISS
車窓から眺めるハイランド地方の絶景。高い山々と広い荒野は、スコットランド人の心の故郷ともいわれている。特にゲール語で「嘆きの渓谷」というグレンコーは、険しく美しく、ハイランドの自然を象徴する景色だ。また、西の沿岸地帯は、氷河期の侵食によりフィヨルドとなり、複雑に入り組んでいる。

■この旅の絶品|BEST GOURMET
スコッチウィスキーは、スコットランドで製造されたもののみを指す。独特のスモーキーフレーバーなどが特徴で、さまざまな飲み方で楽しめる。

スケジュール例|TRAVEL SCHEDULE
1日目 成田発、ヨーロッパのハブ都市で乗り継ぎ エディンバラへ 【エディンバラ泊】
2日目 ロイヤル・スコッツマンにチェックイン、乗車 【ロイヤル・スコッツマン泊】
3~5日目 終日 ロイヤル・スコッツマン 【ロイヤル・スコッツマン泊】
6日目 正午 チェックアウト エディンバラ観光 【エディンバラ泊】
7日目 午前 チェックアウト タクシーで空港へ
エディンバラ発、ヨーロッパのハブ都市で乗り継ぎ 成田へ
8日目 成田着

■周辺情報|OTHER NEAR BY DISTINATIONS
【エディンバラ】
スコットランドの人気観光都市。死火山の上にそびえ立つ街で、新市街と旧市街が共に世界遺産に登録されている。まずはカートン・ヒルに登って市内を一望しよう。
【グラスゴー】
首都のエディンバラよりも人口が多い人気観光地。石畳が美しいブキャナン・ストリートではショッピングやおしゃれなカフェなどが並ぶ。
【ロンドン】
イギリスの首都で、世界有数のメガシティ。歴史的建造物から音楽、演劇、最新のアートやショッピングなどを楽しめる。近年はグルメも充実している。

別世界旅行──地球を遊び尽くす旅へ

著者 : 日本経済新聞出版社編
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,620円 (税込み)

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