ボタン一押し、即購入 米アマゾンの新デバイス

米アマゾンの「ダッシュボタン」。一押しで購入から配送までの手続きを完了してくれる
米アマゾンの「ダッシュボタン」。一押しで購入から配送までの手続きを完了してくれる
日経PC21

米国で、アマゾンの「ダッシュボタン」が着々とユーザー数を増やしている。

ダッシュボタンは、面倒な購入手続きを省略して、ボタンを1回押すだけで購入から配送の手配までできてしまうデバイスだ(編集部注:日本では現時点では利用できない)。定期的に買い足す必要がある商品、例えば洗剤、ティッシュペーパー、ペットの餌、粉ミルクやおむつなどのボタンを用意しておけば、残りが少なくなったなと思ったときにボタンを押せばOK。それだけで注文が完了、翌日には自宅に届くという魔法のようなボタンだ。

使い方はこうだ。まず、アマゾンからボタン本体を購入する(図1)。価格は4.99ドルだが、初回の注文時に自動的に代金に充当されるので、事実上無料だ。

図1 アマゾンの「ダッシュボタン」の販売ページ。よく使うブランドのボタンをここで購入する。洗剤、飲料、ペットフード、育児用品など、現在ブランド数はどんどん拡大中だ

ボタンは商品を使う場所などに取り付ける(図2)。洗剤だったら洗濯機に貼ったり、食品なら食器棚の扉の裏など、「そろそろ買わなきゃ」と思ったときにすぐ押せる場所がベストだろう。

図2 小型で軽量のダッシュボタンは、物入れ棚の内側でフックに掛けたり、洗濯機に貼り付けたりすることが可能。注文が完了すると青いライトがしばらく点灯する

その上で、スマートフォンの「アマゾン」アプリを通じて、ボタンを自分のアカウントにひも付けしたり、購入商品を指定したりといった設定を実施しておく(図3~図5)。1つのダッシュボタンで同じブランドの複数の商品が購入可能になっているものもあるためだ。

図3 スマートフォンの「アマゾン」アプリで、アカウントやネットワーク接続などを設定する
図4 続いて、そのボタンで注文する商品を1つ指定する

図5 購入後は、アプリで注文を確認できる。間に合えば変更も可能

ダッシュボタンを使えば、頻繁に購入する生活必需品を忘れず注文できるようになる。残りが少なくなってきたことに気付いても、ウェブブラウザーを開いて、商品を検索して…という手間を考えると、後回しにしがち。あげくに注文し忘れることも多いだろう。そんなときに目の前のボタンを押すだけなら、買い忘れはない。

さて、家中がダッシュボタンだらけになってしまうのは避けたいが、このボタンには確実に近未来のショッピングの匂いがするのも事実だ。

(ライター 瀧口範子)

[日経PC21 2016年9月号の記事を再構成]