全国のコミュニティ・ラジオが聴けるネット端末

日経トレンディネット

「IoTインターネットラジオ MZK-WDPR-R01」(実勢価格4000円前後)。色はワインレッドでクルマのボディーのようなツヤがある
「IoTインターネットラジオ MZK-WDPR-R01」(実勢価格4000円前後)。色はワインレッドでクルマのボディーのようなツヤがある
日経トレンディネット

プラネックスコミュニケーションズの「IoTインターネットラジオ MZK-WDPR-R01」は、国内100局以上のラジオ番組が聴けるインターネットラジオ。この度、ファームウエアのアップデートにより、メールの送受信にも対応したという。実際にはどう使えるのか、どんな人に向いているのかを検証してみた。

全国のコミュニティ放送局をプリセット

インターネットラジオとは、インターネットを介して音声コンテンツを配信するサービスのこと。ネット環境があれば受信でき、電波が入りにくいといったラジオのデメリットがないことから利用が拡大している。国内ではパソコンやスマホアプリで民放ラジオ放送が受信できるRadikoの登場により普及が加速した。

「IoTインターネットラジオ MZK-WDPR-R01」(以下MZK-WDPR-R01)は、インターネットラジオのための専用端末。専用端末なので、パソコンやスマホは不要だ。ただし、無線LAN(Wi-Fi)の環境は必要となる。ラグビーボールのような本体のサイズは、幅193×高さ119×奥行き130mm、重さは約450g。電源は付属のACアダプターを使用する。

MZK-WDPR-R01の初期設定は簡単だ。設定画面で無線LANのSSIDを選択し、暗号化キーを入力すれば、ラジオが受信できるようになる。プリセットされているのは、コミュニティ放送を中心に国内約100局+海外数局で、場所を問わず全国のラジオ番組が楽しめる。ただし現時点ではRadikoには対応しておらず、JFN系列(TOKYO FM、FM OSAKAなど)やJFL系列(J-WAVE、FM802など)、NHKの番組は受信できない。

いずれにせよプリセットされている局はローカル色の強い番組が多く、普段からコミュニティ放送を聴いている人、もしくは全国のローカル局に興味を持つ人であれば不満なく使えるのではないだろうか。

ほとんどの操作はタッチパネルによって行う。操作性は悪くはない。画面は3.5型で、よく使うアイコンは大きめなので、指でのタッチ操作もストレスは感じない。だが、機能によっては若干の待ち時間が発生することもある。実売4000円前後の製品であり、このあたりは割り切りも必要だろう。

スピーカーは1.5W×2基。イヤホンジャックはないため、イヤホン、ヘッドホンでの利用はできない
背面には電源コネクタ、LANポート(使用しない)、USBポート(使用しない)、miniUSBポート(パソコンからのデータ転送に使用)

設定や選局、音量調整などはすべてタッチディスプレイで操作する。物理的なスイッチは存在しない。ホーム画面には、「ラジオ」「時計」「データボックス」「メッセージ送信」のアイコンが並ぶ。右上の月のマークをタッチすると画面がスリープになる
右上の歯車アイコン「設定」→「無線LAN設定」からインターネットに接続する。対応する規格は11b/g/n

ラジオ局はエリアごとに整理されている

ワンタッチで決まったフレーズが送れる

今回のアップデートで対応したメール機能について見ていこう。メール機能といっても、パソコンやスマホのようなフルの機能ではない。まず、設定できるアカウントはマイクロソフトのメール・サービスのみ。無料で取得できるメール・サービスで、MZK-WDPR-R01用に取得することが推奨されている。アカウントはWebから取得する必要があるので、子どもや高齢者などパソコンやスマホを持っていない人にMZK-WDPR-R01をプレゼントする場合は、代わりに取得してあげたい。

「メッセージ送信」は設定したメールアドレスに、あらかじめ用意されたメッセージを送る機能。「行ってきます」「まってます」「ただいま」「電話ください」、そして「緊急」のボタンが用意され、いずれかのメッセージを選択すると、指定したメールアドレスに本文として送信される。メッセージ内容からも、自宅にいる子どもや高齢者による利用を想定していると考えられる。

メールの受信機能も備えている。ただし、表示できるのは添付されたJPEG形式の写真ファイルのみで、タイトルや本文を見ることはできない。着信すると画面に写真がスライドショーのように表示されるので、デジタルフォトフレーム的な使い方が可能だ。受信した写真は、ホーム画面からアクセスできる「データボックス」に保存されている。

データボックスは、画像や音楽、動画データを開く機能だが、音楽や動画の再生は専用ソフトをインストールしたWindowsパソコンからの操作が必要となる。

そのほか、日常的に使えそうなのは時計機能だ。デジタル表示のみだがバックライト付きで見やすく、アラーム機能も備わっている。アラームは曜日を指定しての設定が可能で、たとえば月・水・金の8:30のみアラームを鳴らすといった使い方ができる。

メールや画像の表示機能については制限が多いものの、時計やアラーム、インターネットラジオをメインで使うならば、価格もそれほど高くなく実用的な製品と言えるだろう。ファームウエアのアップデートによる、さらなる機能向上に期待したい。

メールの送信画面。メッセージの内容はユーザー自身では変更できない
メール機能を利用するには、設定画面で受信メールアドレス(@outlook.com/@outlook.jp/@hotmail.comのアドレスに対応)とパスワード、送信先のメールアドレスを入力する

MZK-WDPR-R01から送信されたメッセージ。タイトルはすべて「From Internet Radio」となる
「緊急」をタッチすると、「緊急です」という本文が送信される

インターネットラジオにメールを送ると添付した写真が表示される
写真はデータボックス内に自動保存される。音楽や動画データを再生するには、パソコンからUSB経由で転送する必要がある

「時計」では日時を表示。使い始めや、しばらく電源を切っていた場合など、時刻が正しくない場合は「時刻同期」で自動修正できる
アラーム設定は、曜日と時刻の両方を指定できる。アラーム音は「プルルル、プルルル」の1種類で、画面タッチでストップする

ファームウエアは本体のみで更新できる

(ライター 小口覺)

[日経トレンディネット 2016年7月6日付の記事を再構成]

MONO TRENDY連載記事一覧