爽やかなのどごしで暑さ吹き飛ぶ、ひんやり調理家電
私をささえる最愛家電
暑い日が続いています。冷蔵庫に冷たい飲み物が欠かせないこの時期、「お店のあの味が自宅でいつでも手軽に味わえる」家電が気になります。第1回は、のどごしの良いドリンクが自宅で作れる製品をピックアップ。早く帰って飲みたくなる"究極の1杯"に感動してください。
ありそうでなかった、アイスコーヒー専用メーカー
アイスコーヒーメーカー(サーモス)
「アイスコーヒーモード」がついたコーヒーメーカーは珍しくありませんが、アイスコーヒー専用のコーヒーメーカーはサーモスだけです。
サーバーに氷をいっぱい入れ、コーヒー粉と水をセットしてスイッチオンの手軽さ。蒸らし時間を制御し、長めの時間でアイスコーヒーに最適な香りと深みを抽出。氷に直接ドリップして急冷するので、透明感のあるコーヒーに仕上がります。3杯分なら約5分、5杯分なら約7分で、ドリップが完了すると自動的に電源が切れます。
サーバーは二重構造だから、氷が解けにくく冷たさが長持ち、結露もしにくい設計です。2時間たってもキンキンに冷たいのは、さすが魔法びんで有名なサーモス。広口なので大きな氷が入れやすく、コーヒーが注ぎやすいのも特徴です。
これまで自宅でいれるアイスコーヒーは、熱いコーヒーを濃いめに作って氷で冷ます手間があり、時間がたつにつれて氷が解けて薄味になるデメリットも。しかし「アイスコーヒーメーカー」なら出来上がりと同時に味わえて、飲み切るまで濃さはそのまま。実際にいれてみると、すっきりした飲み口と後に残る香ばしい余韻があり、おいしいアイスコーヒーをいれるためだけに集結した専用の技術を実感できます。
朝作ってマイボトルに入れれば、会社でも冷たいアイスコーヒーがいつでもそばに。コンビニで毎日買うよりも断然おトクです。オープン価格。
http://www.thermos.jp/product/detail/eci-660.html?color=MBL
超音波のクリーミーな泡が「ク~ッ、たまらん」
スタンド型ビールサーバー (グリーンハウス)
クタクタの体で暑い外気に包まれて帰ってくると、ビールでひと息つきたいものです。しかも、ビアホールのような本格的な1杯が自宅で味わえるとしたら最高ですね。
「スタンド型ビールサーバー GH-BEERF」は、好みの缶ビールを入れて、超音波できめ細かいクリーミーな泡を作ることができます。330ml、350ml、500mlの缶ビールに加えて、瓶ビール(小瓶)にも対応し、飲みたい量に合わせられるのが便利。栓を開けて中に管を入れ、本体ボディーをかぶせればセット完了。レバーを手前に倒せばビール、奥に倒せばクリーミーな泡が出るので、簡単操作で好みのバランスに注ぐことができます。
本体の断熱材がビールの最もおいしい5~7度をキープし、いつもキンキンののどごし。単3形乾電池2本で動くので、コンセントが取りにくい庭やテラスで使えるのも魅力です。毎日の晩酌はもちろん、パーティー、アウトドア、お酒好きの方へのプレゼントにも喜ばれますよ。
「家庭でビアホール気分を味わえる」とうたっているこの製品。おいしいビールの秘訣は「泡」だといわれますが、1秒間に4万回の超音波振動できめ細かい泡を実現するのが最大の特徴です。
缶から直接コップに注いだビールと飲み比べてみると、同じ缶ビールでもまったく違う口当たりに衝撃を受けました。きめ細かい泡はもちろん、味もマイルドに。同じビールがこんなにおいしく飲めるなら、9850円(税込み)の価格はお手頃です。この夏、毎晩ごほうびの1杯をぜひ。
http://www.green-house.co.jp/products/life/kitchen/cook/gh-beerf/
ボタンひとつの全自動で、炭酸水が手軽に作れる
ソース パワー(ソーダストリーム)
ソーダストリームは、世界中の家庭に毎年約7億リットルの炭酸水を提供している世界ナンバーワン炭酸水ブランドです。
これだけ炭酸水が愛されているのは、体に良いさまざまな効果があるから。炭酸水を飲むと、胃の粘膜の血流量が増し、胃の吸収が良くなります。また、胃が膨らんで少量で満腹感を得ることができるので、食べ過ぎ防止やダイエットにも○。煮込みなど料理に炭酸水を使うと、素材が軟らかくなり味の浸透が早くなります。泡で汚れを吸着して落とす炭酸ヘッドスパや炭酸水洗顔などの美容法も人気に。
「ソース パワー」は、手動が主流の炭酸水メーカーの中で他社にはない全自動モデル。炭酸の強さは「弱/中/強」の3段階で設定でき、約10秒ほどで水道水を好みの炭酸水にすることができます。
専用のガスシリンダー1本で作れる炭酸水は約60L。ガスシリンダーは1本2160円(税込み)で販売されており、水道代を除けば、500mlの炭酸水が約18円で作れる計算です。ペットボトルの炭酸水を買うよりも安く、ゴミも減らせます。
「強」は、グラスを近づけるだけでパチパチと弾けた気泡が暴れ馬のように顔に飛んでくる「待ってました!」の刺激。「中」はほどよい強さで、炭酸ジュースなどの日常づかいに。「弱」は軟らかいパチパチ具合で、料理などに最適。「弱」といえども、炭酸がすぐに抜けて水っぽくなることはなく、料理をワンランクアップの味に仕上げてくれます。
実は私、炭酸水が大好きで毎日飲んでいます。昼は「中」の炭酸水を乳酸菌飲料の原液で割る炭酸ジュースに。夜は「強」の炭酸水で梅酒を割って1杯。とても疲れた夜は、「強+弱」でアルコールを割る"戸井田流ストロング"を作ると、強い刺激と清涼感で疲れが吹き飛びます。
2万9000円(税抜き)と価格は高めですが、以降のランニングコストはあまりかからないし、夏だけでなく1年中活躍してくれる私のパートナー家電です。
https://www.sodastream.jp/products/detail.php?product_id=68
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。
(ライター 内藤綾子)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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