初めてのポケモンGO プレー開始から注意点まで
2016年7月22日、日本でもついに話題の「ポケモンGO」の配信が始まった。iPhoneとAndroidスマートフォン(スマホ)で利用でき、基本プレイは無料で楽しめる。この週末を生かして遊んでみようと考えている人は多いだろう。ゲームの流れや留意点をまとめた。
「ポケモンGO」では見つからない
日本では「ポケモンGO」という表記で報道されていることが多いが、アプリは「Pokemon GO」という名称で登録されているので、カタカナで検索しても出てこない。類似のアプリがヒットする可能性があるが、間違わないように注意したい。「pokemon go」と英字で検索すると出てくるので、ダウンロードしよう。入手を希望するユーザーが殺到しているようで、ダウンロードの速度が遅くなっている。最初の数日間は、アプリの入手に時間がかかる可能性がある。
注意したいのが、Androidスマホの対応状況だ。ポケモンGOの公式サイトでは、対応端末について以下のような記述がある。対象外の端末は「お使いの端末はこのバージョンに対応していません」と出てインストールができない。それほど古くない端末でも、OSのバージョンやCPUの制限で遊べない可能性があるのだ。
・対応端末:RAM2GB以上搭載の端末
※Atomプロセッサ搭載端末は非対応です。
※一部端末は対応OSバージョン以上でも動作しない場合がございます。
iPhoneは、iPhone 5以降の端末ならば動作するとしており、大半の人は問題なくプレーできると考えられる。編集部で検証したところ、iOS 10のベータ版でも問題なく動作した。
・対応端末:iPhone 5/5c/5s/SE/6/6s/6 Plus/6s Plus
※iPod touch第5世代以前、iPhone 4S以前の端末は非対応です。
ニックネームの設定は慎重に
ダウンロードが完了してアプリを起動したら、Googleアカウントでのログインを求められる(「ポケモントレーナークラブ」という独自サービスでのログインも可能)。当初、ポケモンGOはサーバー側がユーザーのGoogleアカウントの情報に広くアクセスと報じられたが、現在は改善されているとのことなので、普段使っているアカウントを利用しても問題ないだろう。
だが、位置情報を取得して利用するアプリなので、プライバシーの漏洩が不安な人はポケモンGO専用のアカウントを取得して利用するのが安心だ。Googleアカウントを使わず、ポケモントレーナークラブのアカウントを新規に取得してログインする手もあるが、サービス開始初日の時点ではサーバーが混雑していてアカウント取得が難しい状況にあるという。
アプリが起動したら、まずチュートリアルの画面となり、ポケモンが3匹現れる。手前のボールをポケモンに向かってスワイプして投げ、見事に当たれば捕獲できる仕組みだ。無事に捕まえられるとチュートリアルは終了となり、プレーヤーの名前を入力するよう求められるが、氏名や年齢、誕生日など個人が特定できる文字列を使うのは避けたい。
マップ上に現れるポケモンや「ポケストップ」に近づいてアイテムを入手
プレーヤーの名前が設定できたら、いよいよ本番だ。マップ上に現れるポケモンを探し出して捕獲しつつ、「ポケストップ」と呼ばれるアイテムが隠されている場所を探してアイテムを入手していけば、プレーヤーがどんどん強くなっていく仕組みだ。ポケストップは、ハチ公像などのメジャーなスポットだけではなく、飲食店の店頭に飾られているオブジェなどマイナーなものもあり、ポケストップを探していくのが意外と面白い。よく訪れる場所でも「こんなものがあったのか!」と驚かされることがあり、会社の同僚や家族との間で盛り上がりそうだ。
プレーヤーがある程度強くなってレベルが上がると、「ジム」と呼ばれる場所でほかのプレーヤーとのバトルが楽しめる。相手が強い場合もあり、何回やっても負ける場合はポケモンやポケストップを探してプレーヤーを強化しよう。
ポケモンGOとのコラボレーションを発表したマクドナルドは、ポケストップかジムのいずれかが店舗に割り当てられている。近くにお店があるならば、店頭まで足を運ぶとよい。
歩きスマホとバッテリー消費には注意
ポケモンGOをプレーするうえで注意したいのが、歩きスマホとバッテリー消費だ。ポケモン探しやポケストップでのアイテム入手に夢中になると、周囲への注意がどうしても散漫になる。この点は、何よりも気をつけたいところだ。
通信やGPS機能をフル稼働させるため、バッテリー消費が大きい点も気をつけたい。バッテリー容量の大きいiPhone 6s Plusでも、1時間たっぷりプレーすると40%近くもバッテリーが減った。モバイルバッテリーを用意しておくのが賢明だ。
意外に心配がなかったのがパケット通信量だ。プレー中は絶えず通信をしているものの、やり取りするのが地図などの軽いデータにとどまることから、3~4時間プレーしても通信量は50Mバイト前後で済んだ。熱中して遊んでも、通信量制限に引っかかる心配はなさそうだ。
(日経トレンディネット 磯修)
[日経トレンディネット 2016年7月22日付の記事を再構成]
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