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靴底からも蒸気を逃がす 街履き兼用の最新登山靴

この夏注目のアウトドア用品4

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NIKKEI STYLE

新たに制定された祝日「山の日」を11日に控え、今年も山登りのベストシーズンを迎えている。その山登りで重要なのが、歩きやすい登山靴。油断して手持ちのスニーカーで出かけ、足を痛めた経験がある人もいるだろう。登山靴というと、革張りの重くてごつごつしたイメージがある。ところが、近年の登山靴は軽量でありながら高機能なものが多く登場しているという。

もともと、登山靴は厚みのある革を張ったものが主流だった。分厚く、重い革を使用していたのは防水性のためだ。ただ、それだけの革を張っていても激しい雨やぬかるみを歩くとどうしても染みてきてしまい、完全防水には至らなかった。ところが、近年は革製に代わる新たな登山靴が主流になっている。

「3~4年ほど前から、ナイロン系の生地に防水透湿素材を張ったものが増えてきています」と解説してくれたのは、ファッション性の強いアウトドア用品を多く取り扱うL-Breath(エルブレス)新宿店の神部直哉さん。「革を使った登山靴よりも軽いうえ、防水性が高く、蒸れにくいのが特徴です」

実際に革の登山靴とナイロンの登山靴を履き比べてみた。革のほうはずっしりとしていて、長時間歩き続けていると足を上げるだけでも疲れそうだ。一方、ナイロンの登山靴は革のものを履いたあとということもあり、余計に軽く感じる。スニーカーに比べれば重いものの、歩いた感じはさほど変わらない。

登山用品を中心に取り扱う石井山専 新宿東口ビックロ店・山崎省一さんによると「ザックやウエアも含めて、軽量化が近年のアウトドアグッズ全体のトレンド。その例に漏れず、登山靴も軽いものが多くなってきている」という。「重たい荷物を持っていたり、極端に足場の悪い道を行ったりする場合は靴もしっかりしたものが必要ですし、必ずしも軽量であればよいというわけではないのですが、荷物の少ない野外フェスやちょっとした登山へ行かれる方にはナイロン系の軽い登山靴をおすすめしています」

登山のシーズンは10月まで、大規模野外フェスもまだ控えている。今シーズン使えるおすすめ登山靴はどれなのか。

登山靴のイメージを更新「MOAB MID GORE-TEX」

「登山靴のイメージを変えた」とL-Breath新宿店の神部さんがいうのが、米国のアウトドアシューズメーカーMERRELL(メレル)だ。メレルは日本での認知度はまだ高いとはいえないが、海外ではアウトドアシューズ業界のシェア率ナンバーワン。登山靴はメレルと決めて「指名買い」する人もいるという。

「登山靴を山登りだけではなく、幅広く使えるようにした先駆けがメレルだといえます。軽いながらしっかりとしたつくりで、朝から寝る直前まで、どんなシーンで履いていても疲れません」(神部さん)

中でも神部さんのおすすめが「MOAB MID GORE-TEX」。履いてみると足首をしっかりホールドしながらも、普通のスニーカーのように歩くことができる。

「本格的な登山の場合、がっちりと足首をホールドする『ハイカット』の登山靴がおすすめですが、日常的に使ったり、野外フェス程度であれば足首部分の高さを少し低めにつくった『ミドルカット』のほうが歩きやすい。『MOAB MID GORE-TEX』ではこのミドルカットを採用。かつ足首回りの素材をやわらかくすることで、スニーカーのように街で履くことも、登山靴のように山やフェスで履くこともできる汎用性の高さを実現しました」(神部さん)

デザインが登山靴として主張しすぎないため、どんな人でも手に取りやすく、街中でも使いやすいと感じた。

「初心者の方が、野外フェスや山登りのためにいきなり専門性の高い登山靴を買うのはハードルが高い。日常使いも兼ねて購入される方もいます」(神部さん)

近年存在感を増すアディダスの登山靴「AX2 MID GORE-TEX」

次のおすすめはadidas(アディダス)の「AX2 MID GORE-TEX」。STAN SMITH(スタンスミス)などのスニーカーの印象が強いアディダスだが、「近年は登山靴としての存在感も急成長している」(神部さん)。

「当店では一度完売したこともあるほどの人気アイテムです。その理由はコストパフォーマンスの良さ。ソールを自社で製造することで、しっかりとしたつくりでありながら値段を抑えることに成功しています」(神部さん)

側面にはアディダスのトレードマークである三本線「スリーストライプス」があしらわれている。さらにこの三本線の延長線上で靴ひもを結ぶと、正しい位置で足をサポートできるようになっている。こちらもミドルカットながら、メレルに比べると少し足首部分が固く、しっかりホールドしてくれた。ただし足場の不安定な場所では滑りやすく、整備された登山道などでの使用が推奨だ。

「足首の位置はやや高いですが、靴ひもを緩めることで余裕ができ、歩きやすくなる。アディダスの登山靴モデルは色々ありますが、その中でもこのモデルが一番やわらかく、初心者が扱いやすいといえます」(神部さん)

靴底からも蒸気を逃がす ムレない「エアラウンド・ミッドGT」

最後は、イタリアの老舗登山靴メーカーZamberlan(ザンバラン)の「エアラウンド・ミッドGT」だ。幅広の日本人の足型にフィットしやすい形状で、ソールには登山家の間で信頼性の高い靴底メーカーVibram(ビブラム)の素材を使用。衝撃吸収性に優れ、岩場や砂利道などハードな道でも難なく歩くことができる。

また、製品名の「GT」は防水透湿素材のゴアテックスのことだが、メレルやアディダスとは一線を画す仕様となっている。

「ゴアテックス社から認可されたメーカーのみが使用できる『GORE-TEX サラウンドシステム』という新しい仕様を搭載しています。これまでの登山靴が上面と側面だけが透湿素材でつくられていたのに対し、この新仕様では靴の底面にも透湿性を確保している。つまり360度全方面から蒸気が逃げるため、蒸れないで快適に履き続けられるようになっています」(山崎さん)

足が蒸れるのは不快なだけでなく、マメを作る原因にもなる。登山に限らず街中でも使えるため、足に汗をかきやすい人はぜひ試してみたい。

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ちなみに、登山靴を履いて出かける時は靴下もそれに合ったものを選びたい。

登山用の靴下はやわらかいウール素材が主流だが、これは固い靴のクッションとしての役割を担う。また、ウールは吸汗速乾性に優れているのもポイントだ。汗をしっかり吸ってすぐ乾くという性質は、水は通さないが蒸気を通すという防水透湿素材と非常に相性が良い。合った靴下をはくことで、より疲れずにアウトドアを楽しむことができるだろう。

登山やキャンプのシーズンはまだまだ続く。これを機に、新世代の登山靴を試してみてはいかがだろうか。

(文 小沼理=かみゆ)

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