家族旅行にぴったり 厳選アウトドア旅行バッグ
日を追うごとに暑い日が増え、バーベキューやハイキング、海遊びにキャンプなど、アウトドアには絶好のシーズンがやってきた。
週末あるいは夏休みに旅行を計画する中で、荷物はいつも課題になる。特に家族連れの場合、子どもが小さい場合などは、荷物を抱えての移動はかなりのストレス。子どもから目が離せない状況で、荷物が複数になって手がいっぱい、などということになると、目的地に着くまでに疲れ切ってしまうかもしれない。
そこで今回は、大量の荷物を一度に運べるもの、背負っても引いてもOKでしかも整理力抜群のもの、そして子どもとのお出かけに便利な収納付きのベビーキャリアという、家族での旅行にピッタリなアイテムをピックアップしてお届けする。
【メーン収納部は上下左右から開けられる 大容量バックパック】
ザ・ノース・フェイス「フォベロ85」
プロアスリート向けの機能性ギアからトラベルまでをカバーする、豊富なラインアップのザ・ノース・フェイスのなかでお薦めなのが、長期の旅行を想定して作られた「フォベロ85」だ。収納力に優れていることはもちろん、最大の特徴は、荷物の取り出しをスムーズに行うための特殊な構造。縦型ジッパーのメーンポケットに加え、二方向から出し入れ可能なサイドのストレッチメッシュポケットなど、バッグへのものの出し入れがしやすい機能が充実しているのだ。
約85Lのメーンコンパートメント(一番大きな収納部)に加え、デイバックに変形する着脱式のトップリッド(天蓋)を搭載。本体の下部には大きなJ型のジッパーを備えているので、上下左右からバッグが開けられるようになっている。さらに、内部の収納スペースを2気室(バックパックの中を上下に分けて使う構造)に切り替えられる「トランポリンデバイダー」を付属しているので、1つのバッグとして広く使ってもいいし、上に衣類、下に重さのあるものなど、使い方によってのアレンジもしやすい。
【木材をフレームに採用した背負えて運べる2WAYキャリーバッグ】
バッハ「WOOD N DRIFFT 75L」
1979年にアイルランドで原型となる会社を設立し、創業当初はスイスを中心に展開したというアウトドアブランド、バッハ。その後は欧州、アジアへと世界に販売路線を拡大している。クライミングやサイクリングなどアウトドアフィールドでの経験を反映したこだわりのアイテムを提案してきているが、なかでも目を引くのがこのキャリー。
機能面とともに機能美を追求した「WOOD N DRIFFT 75L(ウッドン ドリフト75)」と呼ばれるモデルで、家具に使われる成形積層材をフレームに採用した、バッハ初の背負えて運べるハイブリッドキャリーバッグなのだ。
背面に施されたL字型の積層材フレームは3D立体成型技術を利用したもので、つなぎ目がない、なめらかな曲線を持つ一体型に仕上がっており、キャリーバッグ本体を底面と背面からしっかりサポート。さらに、背面の大きな穴に収納されたショルダーとウエストハーネスを取り出すことで、バックパックのように背負うことも可能だ。少しでも軽くしたい場合には、フレームを取り外すこともできるので、必要に応じて使い分けられる。
【背負えて運べるベビーキャリアは子どもの安全性が抜群】
モンベル「ベビーキャリア」
歩き始めの子どもを連れて移動する場合、抱っこひもやおんぶひもを使って、さらにバックパックを背負ってとなると、荷重もつらいしバランスもとりづらいし人も荷物も安全を確保しづらい。そんなときは、ベビーキャリアが一体化したバックパックがお薦めだ。
アウトドアブランド、モンベルが提案するその名も「ベビーキャリア」は、26Lの収納力も兼ね備えており、荷物が多いアウトドアにはぴったりな定番商品だ。生後約9カ月から3歳(約90cm、体重約9~16kg)までと、比較的長い期間使えるのがありがたい。
特徴はなんといっても6点固定式安全パッド。子どもをベビーシートに座らせたらベビーショルダーハーネス(左右)とウエストハーネス(左右)をとめて座る位置を固定し、さらにサイドパッド(左右)で内側に安定して収まるようにする。移動中も子どもの位置が安定しているので、安心感が高い。また背負った際に顔が当たる部分には肌触り柔らかな、通気性のある3Dメッシュを採用。汚れが気になったら取り外して洗濯もできる。また、背面長を簡単に調節できるクイックアジャストシステムを搭載しているので、背負う人の体型に合わせやすい。
海外のメーカーからも同様の商品は出ているが、なんといっても日本メーカーらしく日本人の体形に合っているサイズ感や軽さ、安全性や快適性への考慮が突出している。また子どもが大きくなってきても、自立式キャリアなので背負いやすいのも良い。
(ライター 長浜優奈、中澤範龍)
[日経トレンディネット 2016年6月21日付の記事を再構成]
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