日本限定50台 ルノー「キャプチャー カンヌ」
ルノー・ジャポンはこのほど「キャプチャー カンヌ」を50台限定で発売した。カンヌ国際映画祭をイメージしたモデルで、キャプチャーの上級グレードである「インテンス」をベースに特別色を用意し、装備を追加している。税込み価格は289万円。
ルノーと映画の関わりは古く、「映画の父」と呼ばれたリュミエール兄弟の作品に同社の車が登場したという110年以上前のエピソードもある。またフランスを代表する映画祭であるカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーを33年間務めており、2016年5月に開催された第69回カンヌ国際映画祭でも、300台以上のルノー車を提供。来場した映画スターをレッドカーペットに送り届けたという。
カンヌ国際映画祭との関わりを示すエンブレムも
キャプチャー カンヌのボディーカラーは2種類のツートン仕様。ダークブルーのボディーにブラウンのルーフを組み合わせた「ブルーマリーン フュメ×カプチーノM」と、アイボリーのボディーにブラウンのルーフを組み合わせた「イヴォワール×カプチーノM」という 配色を設定。Cピラーにはルノーとカンヌ国際映画祭の関わりを示すカンヌ映画祭公式エンブレムデカールが貼られている。
ブルーレイディスクにも対応したナビを標準搭載
インテリアもカタログ車の設定とは異なるブラウン×ダークカーボンという専用色を採用。キャプチャーでは初めてのレザーシートを採用し、前席にはシートヒーター機能も装備。またカタログ車ではオプションの、9インチモニターを備えたパナソニック製SDナビを標準搭載。ブルーレイディスクにも対応しており、映画も迫力の映像で楽しめるようになっているという。この他にアルミ製ペダルや自動防眩(げん)ルームミラー、サングラスホルダーなども装着している。
フランス文化をより感じさせる活動にも尽力
実は今回の限定車はルノー・ジャポン独自の企画で、本国では売っていないモデルだ。同社ではこうした独自企画のクルマ以外に、「ルノー カングージャンボリー」を開催したり、フランス映画祭などフランスをテーマとしたイベントに協賛したりすることで、フランス文化をより感じさせる活動にも力を入れている。
最近のSUV人気を追い風に、キャプチャーはルノーでは好調なモデルのひとつ。装備をアップグレードしながら価格を据え置いたキャプチャー カンヌは、フランス文化を感じさせる個性的なクルマとして、存在感を増していくのではないかと思う。
(文・写真 ライター 大音安弘)
[日経トレンディネット 2016年6月29日付の記事を再構成]
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