やり過ぎ感が楽しい 2016年版「飲食系玩具」
遊びと飲食を融合させた"食べる系玩具"は年々充実してきたが、2016年はさらにユニークな発想のモノが登場している。ホームパーティーが盛り上がる、ユニークな飲食系玩具を集めた。
スリルとスピードあふれるそうめん流し
飲食系玩具といえばタカラトミーアーツ。かつて話題となった「魯山人納豆鉢」や「スマート飯」のような爆発力のあるものはなかったが、大げさな感じが楽しい「ビッグストリームそうめんスライダー」は目を引いた。流しそうめんの台を東京サマーランドが監修し、プールのウォータースライダー型の流しそうめんセットに仕立てるという発想がすごい。完成したのが、スライダーの全長が3.6メートルもある流しそうめんなのだ。そうめんが流れる速度もかなり速い。これならショボイと言わせない、という気迫みなぎる流しそうめんなのだ。
リアル過ぎて食べられないかも
タカラトミーアーツでは「さかなクンの深海研究所」も目を引いた。大きなグミを作るセットなのだが、その型をさかなクンが監修。暖かい海に生息するメガマウス、ダイオウグソクムシに加え、アンモナイトが作れる「ホット Ver.」、主に冷たい海にいるダイオウイカ、ニュウドウカジカ、メンダコが作れる「クール Ver.」の2種類が用意されている。その過剰さが楽しい。
そして、タカラトミーアーツ恒例のビールサーバーシリーズにも新バージョンが登場。今回は「ビールアワースタジアム」。これは、野球場などで生ビールの販売スタッフが持っているビールサーバーを再現した製品だ。泡と液体を2つのトリガーで出し分ける本格派。電池が不要で、缶ビールを取り付けるだけで使えるのが便利。かなりきめ細かい泡を出せる本格派だ。
バンダイの「ウルトラヌードル」(850円)も発想がユニーク。カップ麺がウルトラマンやバルタン星人に3秒で変形する。それだけの玩具だが、カップヌードルが出来上がるまでの3分と、ウルトラマンのカラータイマーの制限時間3分を掛けたアイデアを形にしたことが楽しい。できれば、カップ麺用の3分タイマーを内蔵して3分たつと変形するとか、そういうギミックがあればなおよかった。
(文・写真 納富廉邦)
[日経トレンディネット 2016年6月22日付の記事を再構成]
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