マネー研究所

身近なマネー研究

「ここまで無駄なスマホ代を払っていたのか」に愕然 ある会社員の格安SIM奮戦記(前)

2016/7/15

今回から「身近なマネー研究」と題し、暮らしの中での節約の工夫や興味を引かれた金融商品、金融界の新しい動きなどにつき、当マネー研究所のメンバーが不定期で連載を始めることにしました。最初は私、編集長の大口が、「結構苦労したけど結果的にスマートフォン(スマホ)の通信費をかなり大幅に節約できた話」を前・後編の2回でご紹介します。

25年前に金融の取材を始めた頃、ファイナンシャルプランナー(FP)に寄せられる相談といえば「保険の見直し」「貯金ができない」などが多かった。だが最近、若い世帯が若いFPに相談する内容は圧倒的に「固定費を減らしたい」で、その回答は「格安スマホ、格安SIMへの切り替え」なのだそうだ。FPがスマホの話とは何か時代が変わったような感じがするが、実際に家計改善効果が大きいのだから仕方がない。さて以下は一人の会社員が無事に格安SIMに切り替えられるまでの実録である。格安SIMの選び方は世の中に情報が多いので、ここでは実際に何をどうしたらどう安くなったのか、細かい数字を挙げて書いてみよう。

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SIMには3種類あり、最小のnano SIMだとこんなに小さい

SIM(シム)というのはスマホの中に入っている小さな通信カードのこと。わざわざ格安スマホに買い替えなくても、今のスマホに通信料金の安い会社のSIMを買って挿せば、格安スマホに早変わりする。この格安SIMが話題になり始めた1年ほど前、私も「『データ通信のみ』の格安SIMに切り替えて通信費の節約をしなければ」と考えた。私はiPhone 6plusのユーザーだが通話は一切しておらず(そちらは格安のPHSを使用)、「それなのに通話前提の料金を払い続けるのは大いなる無駄だ」と遅ればせながら気付いたからだ。それに、契約自体も私には無駄に高価なのではないかという気がした。

私の契約はauのLTEフラットで、「どれだけ使っても定額5700円/月」(ただし7GB超で通信速度が落ちる)という内容。それに加え基本使用料934円、インターネット接続サービス300円、そこからあれこれ割引があって、結果的には毎月5688円の支払いになっていた(少し前はテザリングのオプション500円も付けて6000円以上払っていた)。iPhoneでは動画再生や音楽のストリーミング再生といったデータ通信量の多い使い方はしないから青天井の契約は要らなかったのに、契約時には何となく「月に5~6GBくらいは使うんじゃないか」と考え、一番割安に思えたこのプランにしたのだ。今考えるとこの見積もりが甘かった。

そこでまず、自分の1カ月間のデータ通信量を確認してみた。皆さんにもぜひ試してみてほしいのだが、iPhone(iOS 9.3.2)の場合、「設定」の「モバイルデータ通信」の中に「モバイルデータ通信の使用状況」という項目がある。その画面の最下部の「統計情報のリセット」を押してカウントをゼロにして、1カ月後に再度「使用状況」を見てみる。これだけの簡単な操作だ。そしたら私の場合はなんと、5GBどころかたったの1GBしか使っていなかった。これでは無駄の2乗である。auのサービスや回線品質には何の不満もなかったけれども、この瞬間に格安SIM乗り換えを心に誓った。

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