WOMAN SMART

グルメ・トラベル

「ハメ外した日本人」も見所 訪日外国人の夏祭り体験 インバウンドサイト発 日本発見旅

2016/7/12

(写真:japan-guide.com)
英語圏から日本を訪れる外国人のほとんどがチェックする、日本観光の情報サイト「japan-guide.com」。夫のステファン・シャウエッカーさんと共にジャパンガイドを育ててきたシャウエッカー光代さんが語る日本再発見の日々です。夏祭りに最近、たくさんの外国人が参加していることにお気づきでしょうか。祭りそのものの魅力以外にも、彼らが関心を持つ理由があるそうです。

梅雨が明けると、日本列島に本格的な夏がやってきます。夏のイベントとして欠かせないのが、各地で行なわれる夏祭りや花火大会。これらの夏の風物詩、外国人観光客にも大人気なのです。

夏のお祭りは開放的で、夜遅くまで外にいても過ごしやすいこと(時には暑すぎることもありますが)、山車やみこしなど日本の伝統的な出し物が見られること、外国人でも浴衣やはっぴなどを着る体験が手軽にできることなどで、とりわけ人気があります。

全国の有名な夏祭りには、東北三大祭である青森ねぶた祭(8月2日~7日)・秋田竿燈まつり(8月3日~6日)・仙台七夕まつり(8月6日~8日)、京都の祇園祭(7月1日~31日)、大阪の天神祭(7月24日~25日)、徳島の阿波おどり(8月12日~15日)、高知のよさこい祭(8月9日~12日)、博多祇園山笠(7月1日~15日)などがあります。東京エリアでは隅田川花火大会や高円寺阿波おどり、地域の納涼祭などが人気です。

■人気ダントツ1位は「青森ねぶた祭」

ジャパンガイドのユーザーに最も人気があるのは、青森ねぶた祭です。まず、あの「ねぶた」の大きさと迫力に度肝を抜かれるのだそうです。夜、ねぶたにあかりがともると、さらに華やかに……。大太鼓と笛で奏でられるおはやしの印象的なリズムは、祭りが終わってもしばらく耳に残っているほどです。

少女たちも躍動する青森ねぶた祭(写真:japan-guide.com)

青森ねぶた祭では、ハネトと呼ばれる踊り手の正式な衣装をレンタルして着用すれば誰でも参加できるので、それも魅力の一つになっているようです。他国の伝統的なお祭りに参加できるというのは、なかなか体験できるものではありませんから。

■日本の歴史を体感できる京都祇園祭

続いて人気なのは京都祇園祭。平安時代から続く、日本を代表するお祭りの一つです。869年、京都で疫病が流行したため、その病魔退散を祈願して始まったのが祇園祭の起源といわれています。千年以上の歴史がありますので、伝統的な行事やしきたりが数多く残されているのも特徴です。

1カ月間続く祭事の中で、ハイライトは山鉾(やまほこ)巡行が行われる7月17日と24日。その前夜の宵山、山鉾の組み立てが見られる鉾建てと山建てなども見どころです。

京都祇園祭、山鉾巡行(写真:japan-guide.com)
山鉾のなかで唯一「お稚児さん」が乗る長刀(なぎなた)鉾(写真:japan-guide.com)

特に観光客の目を引き付けるのは、絢爛(けんらん)豪華な装飾が施された32基の山鉾でしょう。各町内で管理していますが、引き手が足りないため、毎年ボランティアを募集していて、最近では外国人の引き手の姿も見られるようになりました。

■真面目な日本人がハメをはずした姿が楽しい

祭りそのものの魅力とともに、外国人にはもう一つ、ひかれる理由があります。それは、真面目な印象の日本人が、お祭りという非日常の世界で、ハメをはずして楽しんでいる様子が見られること。そして、お酒の力もあるかもしれませんが、気軽に話しかけられる機会が増えること。外国人観光客にとっては、日本人との距離がグッと縮まるウレシイ瞬間なのです。

さらに近年では、青森ねぶた祭や京都祇園祭のほか、阿波おどりやよさこい祭のように、外国人でもルールに従ってエントリーすれば参加できるお祭りも増えています。

徳島の阿波おどりは訪日客にも知名度が高い(写真:japan-guide.com)

私の地元にも夏祭りがありますが、年々見かける外国人の姿が増えてきました。英語の先生や企業の研修生として地元に住んでいる方たちらしく、浴衣や甚平でそぞろ歩きしていたり、中には山車の引き手やおみこしの担ぎ手として参加している人もいます。

外国人の友人・知人を案内するなら、有名なお祭りもいいですが、地域で行われている中小規模の夏祭りもなかなかオススメです。浴衣一式を貸してあげて、一緒に出かけてみてはいかがでしょう。

シャウエッカー光代(シャウエッカー・みつよ)
ジャパンガイド(株)取締役。群馬県生まれ。海外旅行情報誌の編集者を経て、フリーの旅行ライターとなり、取材などで訪れた国は約30カ国。1994年バンクーバーに留学。クラスメートとしてスイス人のステファン・シャウエッカーと出会い、98年に結婚。2003年、2人で日本に移住。夫の個人事業だった、日本を紹介する英語のウェブサイト「japan-guide.com」を07年にジャパンガイド株式会社として法人化。All About国際結婚ガイド、夫の著書『外国人が選んだ日本百景』(講談社+α新書)『外国人だけが知っている美しい日本』(大和書房)などの編集にも協力。

WOMAN SMART 新着記事

WOMAN SMART 注目トピックス
日経doors
吉種怜 遠回りキャリアこその太い軸、迷ったらGO
日経DUAL
帰宅時や店内で…7つのイヤイヤ悩み 現実解は?
日経ARIA
「黒字企業で評価A」のあなたも早期退職の対象にな
日経doors
ハヤカワ五味が実感する読書 「筋トレと似ている」
ALL CHANNEL