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黒電話? スマホ連携するインスタントカメラです

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日経トレンディネット

生産が終了していたインスタントカメラの代名詞「ポラロイド」が、クールで新しいルックスと、スマートフォン(スマホ)連携を搭載して復活した。さてその写りはいかに――。フォトグラファーの三井公一氏にレビューをお願いした。

独特なフォルムが目を引く

「ポラロイドってカメラもフィルムもなくなったんじゃないの?」と思った情報通のあなた、それは正しい。ポラロイド社による生産は確かに終了したが、存続を願うオランダの人々が同社のラインの一部を借り受け、「The Impossible Project」としてポラロイドカメラで使えるインスタントフィルムを生産しているのだ。iPhoneで撮影した写真をインスタントフィルムに現像する「INSTANT LAB」をリリースしたプロジェクトだといえばピンと来るかもしれない。

このプロジェクトから2016年5月に登場したカメラが「The I-1(アイワン)」。何やら独特のフォルムだが中身はれっきとしたアナログのインスタントカメラだ。マグネット式で脱着可能な光学ビューファインダーと、レンズ周囲に並ぶLEDリング・フラッシュが目を引く。レンズから入った光をボディー内で反射させ、フィルムスロットに装填されたインスタントフィルムに導く方式は従来と変わらない。

The I-1は、ボディーに電源スイッチとBluetoothモードへの切り替えスイッチ、レンズの周囲に光量調整のスイッチとフラッシュのスイッチを備えている。とてもシンプルなデザインのカメラだ。基本的にはフィルムを装填し、被写体に狙いを定めてシャッターを切るだけのフルオートなインスタントカメラで、誰でも簡単にインスタント写真を楽しめる。だが、前述した通り光量調整やフラッシュ撮影なども可能で、なかなか面白そうな写真が撮影できそうだ。

スマホからコントロールする楽しさ

「The I-1」がユニークなのはただのインスタントカメラではなく、うまくデジタルと付き合っているところだ。電源スイッチをBluetoothモードにして、「The I-1 App」をインストールしたiPhoneと接続できるのが新しい。アプリから「The I-1」をさまざまにコントールできるわけだ。

アプリでできることを見ていこう。まずは「マニュアルモード」。これはピント、露出、フラッシュを撮影者自身が設定できる。オーバー目、アンダー目など自在に仕上がりを調整できるので、結果にこだわりたい人向けのモードである。

次は「リモートトリガーモード」。こちらは遠隔シャッターだ。手ブレ防止にも使えるモードである。

続いて「セルフタイマーモード」。5、10、20秒とシャッターが切れる時間を調整可能。

楽しいのが「二重露光モード」だ。文字通り2回シャッターを任意に切れるので、イメージをダブらせて撮影できる。デジタルカメラと違って、失敗するとフィルム代というリアルなダメージを受けるのが懐かしくもありシビアである。

「ノイズトリガーモード」は、拍手など大きな音に反応してシャッターが切れるモード。反応する音量を自在に設定できるので、使い方によってはユニークな写真が撮れそうだ。

「ライトペイントモード」も面白い。要はバルブ撮影だが、暗い場所でこのモードにすれば光跡などが撮影可能となる。アプリ上に表示されるライトボタンを押して、光の文字を書いて撮影してもいいだろう。

最後は「カラーペイントモード」。ライトペイントモードに近いが、こちらはアプリ画面の光を利用して被写体を「光でペイント」するのだ。アプリ画面のカラーを自由に変更して、暗い場所に置いた被写体を照らしてカラフルな写真を撮れるのである。

アプリを使って撮影した写真を「複写」してアーカイブできるのも楽しい。撮影した順に完成したフィルムを「PHOTO LOG」で複写・記録しておけば、撮影時の情報とともにいつでも確認できるのだ。デジタルとアナログの面白い使い道だと感じた。

往年のポラロイドとも違う風合いが楽しめる

さて写りはどうだろう。正直言って、往年のポラロイドフィルムと違い、ややコントラストが低く、色も眠い印象を受けた。ノスタルジックかつ独特のトーンで他では得られないイメージなことは確かだ。これが「The I-1」、そして「The Impossible Project」フィルムの特徴でもあり味なのだろう。この風合いというか朧気(おぼろげ)な像が「Instagram」世代の人たちにとって新しくユニークな画質と感じられるのかもしれない。

「The I-1」はアナログなビューファインダーで被写体を捉え、独特の仕上がりを(フィルムタイプによって異なるが)モノクロ約2分、カラー約20分、1枚約300円ほどのコストと時間かけて、あえて楽しめる人向けのカメラである。像がジワジワと浮かび上がってくるのを見るのは実に感慨深いものだと再確認した。

The I-1の作例

三井公一(サスラウ)
iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。著書にはiPhoneで撮影した写真集「iPhonegrapher―写真を撮り、歩き続けるための80の言葉(雷鳥社)」、「iPhone フォトグラフィックメソッド(翔泳社)」がある。

[日経トレンディネット 2016年6月27日付の記事を再構成]

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