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ソニーの平井一夫社長兼最高経営責任者(CEO)の2016年3月期の役員報酬は7億9400万円と、前期3億2600万円の2倍強に引き上げられた。同期決算の上場企業の役員報酬ランキング上位に外国人役員がずらりと並ぶなか、日本人としては突出して高い。なんとトヨタ自動車の豊田章男社長の2倍強だ。業績が回復傾向とはいえ、なぜソニーCEOの報酬はこれほど高いのか。

「総じて良いスタートが切れた」。6月29日のソニーの経営方針説明会。18年3月期に営業利益5000億円以上を目標にした中期経営計画の初年度にあたる16年3月期決算をそう振り返った。課題のエレクトロニクス事業も前期は5年ぶりの営業黒字となり、これまでは硬かった平井氏の表情も穏やかになったように見える。

ソニーの平井一夫社長兼CEO

ソニーの平井一夫社長兼CEO

しかし、英国の欧州連合(EU)離脱問題など市場環境は楽観視できない情勢だ。この日の説明会で、ロボット事業への再参入を表明したが、この分野でリーディングカンパニーとなれる保証もない。今回の業績回復も吉田憲一郎最高財務責任者(CFO)が推し進めたコスト改革の賜物(たまもの)という見方もある。

東京商工リサーチが6月30日にまとめた16年3月期決算の上場企業の役員報酬ランキングによると、ベスト10のうち外国人は6人。首位はソフトバンクグループ副社長を退任したニケシュ・アローラ氏の64億7800万円が断トツだが、日産自動車のカルロス・ゴーン社長ら外国人役員が居並ぶ。平井氏は8位だが、同氏のほかの日本人はオーナー経営者だったり、退職慰労金を支払われるなど特別なケース。日本の大手企業の日本人経営者としては実質的にトップといえそうだ。

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