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模型作りのプロが愛用 「究極の切れ味」誇るニッパー

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日経トレンディ

模型作りのプロも愛用する「究極の切れ味」──。そんな知る人ぞ知るニッパーが、発売開始から5年を経た今も品薄を続けている。

ゴッドハンドの「アルティメットニッパー5.0 SPN-120」は、プラモデルの部品を切り落とすことに特化したニッパーだ。部品の接続部(ゲート)に刃を当て、軽くグリップを握るだけで、すっと切り落とせる。その感覚は、まるで包丁でようかんを切っているかのようだ。

しかも切断面は、一般的なニッパーのように無理な力がかかって白くなったり、ゆがんだりすることがほとんどない。切り口がきれいなので、カッターやヤスリで削る手間は、ほぼ不要だ。こうした特徴がクチコミで広がり、プロ御用達の「逸品」として名をはせるようになった。

鋭い切れ味の理由は、一般的なニッパーのような両刃ではなく、片方を平らにした片刃構造を採用したため。平らな面がまな板のように部品を押さえ、カッターのように極薄で鋭角の刃が一気に切り落とす。切れ味のカギを握るのが熟練の職人による手作業だ。この刃を仕上げるのに通常の10倍以上の時間をかけ、1本ずつ手作業で研いでいる。

4000円超の価格はニッパーとしては常識外れの高さだが、今では他社が次々に数千円する高級ニッパーで追随。「新定番」として位置づけられつつある。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ2016年7月号の記事を再構成]

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