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たまごっち最新作 テーマは「結婚と子孫繁栄」

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日経トレンディネット

1996年に発売されたバンダイの携帯型育成ゲーム「たまごっち」が、今年20周年を迎える。これまで全世界で、累計8100万個以上を売ってきた大ヒット商品だ。

「死なない仕様」がネットで話題

最近は、たまごっちに関する話題が相次いだ。まず2016年5月、米国で有名俳優のオーランド・ブルームと歌手のケイティ・ペリーが胸や腰元に、アクセサリー代わりにたまごっちを飾り付けて話題となった。

一方で、5月下旬、たまごっちを取り上げたテレビ番組を発端にして「最近のたまごっちは、お世話をしなくても死なない仕様になっている」という話題がネットで大きな反響を呼んだ(「死なない仕様」については後述)。20周年の今なお、たまごっちへの注目は衰えていないのだ。

こんな中、7月16日にたまごっちの新商品「Tamagotchi m!x(たまごっち みくす)」が発売される。バンダイが「初代の面白さに原点回帰する」と意気込む、節目の年にふさわしいモデルチェンジだ。

20年にわたり人気を保ってきたたまごっちシリーズ。なぜ人気が続いているのか。そして最新機種は何が変わったのか? 歴代機種の進化の歴史を振り返りながら検証したい。

一度は生産中止、その後、華麗に復活

初代たまごっちが登場したのは1996年11月。実際に遊んだことがある人、見たことがある人は多いのではないだろうか。男女問わず、子どもから大人まで幅広いユーザー層に支持され、約2年半で全世界累計4000万個以上を販売する大ヒットとなった。

同時に社会現象を巻き起こし、爆発的に売れたため、バンダイは製造スケジュールを前倒しして対応。だが、再び商品を投入した頃にはブームは終わりかけており、多額の在庫を残したまま生産中止となった。

だが、たまごっちは華麗に復活した。初代たまごっちの発売から8年後となる2004年3月に、赤外線通信機能を搭載した2代目たまごっち「かえってきた!たまごっちプラス」を発売。発売から半年で国内だけで100万個以上売り、再びヒットした。

2代目たまごっちは、赤外線通信機能を使って、自分が育てたキャラクターと友達が育てたキャラクターとで遊べるように。さらに、小売店に「でかたまごっち」と呼ばれる端末を設置し、新キャラや新アイテムを本体にダウンロードできるようにもした。

「この通信機能が子供同士のコミュニケーションに火をつけました」(バンダイ ガールズトイ事業部 キャラクター2チームの木次佳織氏)。たまごっちは1人で育てて終わりではなく、友達と一緒に楽しめるゲームになったのだ。リニューアルが功を奏して、2代目たまごっちは、小学生を中心に大ブームとなった。

ただ、通信機能を新たに搭載したことを除けば、2代目は初代とさほど変わらない印象がある。デザインも初代とほぼ同じ卵型であり、カラー液晶を搭載するわけでもなく、昔ながらの白黒ドット絵画面のままだった。

カラー画面にしたり、高度な機能を搭載して初代たまごっちと差別化する選択肢もあったが、2代目でも初代のイメージを守り、ハイテクに走らない戦略が成功。新規ユーザーを獲得した。

人気を支えているのは小学生女子

「かえってきた!たまごっちプラス」で再び人気を取り戻してから、バンダイは1~2年おきに新機種を投入している。転換期となったモデルをピックアップして紹介しよう。

デジタル機器の主流がカラー画面になったことから、たまごっちも2008年11月発売の「たまごっちプラスカラー」からカラー期に突入する。カラー画面になり、キャラクターの表情が豊かになり、背景のパターンが増え描写もリアルになった。

2009年10月にはテレビアニメの放送が始まり、たまごっちブームに拍車がかかった。アニメを通してキャラクターそれぞれの個性がはっきりし、ユーザーにとって今まで以上にキャラクターが身近な存在になったという。

そのすぐ後、11月に登場した「Tamagotchi iD」(たまごっちアイディー)では、携帯電話との連係機能を搭載。携帯電話でアクセサリーや衣装、レストランのメニュー、ミニゲームなどを入手し、赤外線通信を通じてたまごっちにダウンロードできるようになった。配信するデータの中には限定アイテムもあり、友達が育てているたまごっちとは違う自分だけのたまごっちを育てられるようになった。

この頃、主力のユーザー層となったのは小学生女子だ。友達とのコミュニケーションを重視する彼女達にとって、「友達にキャラクターを見せられる」「自慢できる」「友達と一緒に遊べる」などのニーズを満たしてくれるたまごっちが大人気に。今ではユーザーの約9割を小学生女子が占めるようになった。

たまごっちの歴史を振り返ると、こうした新たなコミュニケーションを生んだ機種は、とりわけ人気が高いという。

2014年9月には、タッチするだけで通信できるNFC通信機能を搭載した「TAMAGOTCHI 4U」(たまごっちフォーユー)を発売。たまごっち同士の通信は、赤外線通信よりも簡単になった。NFC機能付きのスマートフォンから、専用アプリをダウンロードすることもできる。

実は死ななくなっていた

たまごっちシリーズの進化の途中で、見逃せない仕様の変化がある。それはたまごっちが「死ななくなった」ことだ。

初代たまごっちをはじめとした「Tamagotchi iD」より以前の機種は、お世話をさぼるとたまごっちは死んでしまう。リアルな緊張感があり、死なせてしまったときは大きな喪失感があった。

だが「Tamagotchi iD」からは、さぼっても置き手紙を残して家出するだけで死ななくなった。なぜ死ななくなったのか。

「テレビアニメの影響で、たまごっち1人1人の性格や好みがはっきりし、キャラと子どもたちの関係が親密になったんです。仲良くなったぶん、死なせたときのショックも大きいので、代わりに家出するようにしました」(木次氏)

これには社内でもユーザーの間でも議論が起こり、賛否両論あった。だが、「わが子がかわいがっていたたまごっちに家出されるだけでもショックを受けているから、死んだらどんなに悲しむか……」と、ユーザーのお母さんからはおおむね好評だったという。

新機種では「結婚」と「子孫」がテーマに

そして、2016年7月16日に発売する最新機種、Tamagotchi m!x(たまごっちみくす)は、原点回帰しながらも大きな進化を遂げている。

「20周年ということもあり、もう一度『たまごっちの普遍的な面白さはなんだろう』と立ち戻って新しい商品を考えました。特に初代のたまごっちの面白さは、『どういう風に育てたら、そのキャラクターになるのかわからない』といった、育成の過程において何に育つのかわからないワクワク感だったと思うんです」(木次氏)

そこで最新機種では、1世代の育成を楽しむものだったこれまでのものと異なり、育てたたまごっちを結婚させ、その子の遺伝子を引き継いだたまごっちを育てられるようになった。子ども、孫、ひ孫というように代々育て続けていけるのが魅力なのだ。

キャラクターは幼児期→反抗期→思春期→フレンド期と成長していくが、幼児期はパパ似だったけれど、反抗期はママ似というように、両親の特徴を受け継いで育っていく。同じ両親の組み合わせでも、育て方によって、どんな見た目になるかは異なる。最終的にどんな容姿になるのかわからないのが、遊びのポイントだ。

結婚・子孫のシステムを入れることで、たまごっちの見た目のバリエーションは数十万パターン以上に増えた。珍しいキャラクターに育ったら、誰かに見せたくなること必至。ユーザー同士のコミュニケーションを活発にさせることが狙いだ。

また通信機能で友達のたまごっちと結婚させると、同性の双子の「たまご」がそれぞれの本体に1つずつうまれ、それぞれのたまごっちの中で育てられる。育て方によって違うたまごっちに成長するので、双子がそれぞれどう育ったか、友達と経過を見せ合う楽しみも提供していく。

一方、Tamagotchi m!xでは、お世話をさぼるとたまごっちは死んでしまう仕様に再び戻っている。木次氏は「1代で完結せず世代交替して続いていく今回のシステムでは、お世話をせず放置した場合には、キャラクターが死んでしまって世代が途絶えるほうがふさわしい、という結論に達した」という。

こうした新システムの導入によって、たまごっちの人気がこれからも続いていくことになるのか。新機種には要注目だ。

(ライター 辛智恵)

[日経トレンディネット 2016年6月9日付の記事を再構成]

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