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嫌いな芸人、石橋貴明が初の1位 江頭2:50は2位に

お笑い芸人人気ランキング2016

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NIKKEI STYLE

ジャンルを問わず、縦横無尽の働きをするお笑い芸人。その人気の実態を知るべく、全国の男女1000人を対象に、「一番好きなお笑い芸人」「一番嫌いなお笑い芸人」「2015年にブレイクしたと思うお笑い芸人」「2016年に消えると思うお笑い芸人」の4項目で調査を実施した。今回は、「好きな芸人」と「嫌いな芸人」をお届けする。

好きな芸人トップ3に共通するリーダー像とは

「好きな芸人」1位は明石家さんま。過去12回行った本誌の調査で一度もその座を譲ったことがなく、今年も2位に大差をつけた。さんまに続いたのは博多華丸・大吉。3位は前回8位から大きく上昇したさまぁ~ず。この3組は「後進の発掘・育成を冠番組で実践」という共通点がある。

「嫌いな芸人」では逆転劇が起きた。長らく1位だった江頭2:50が2位に後退し、代わりに昨年2位だった石橋貴明が首位に。ネットで「実はいい人」という評判が広まった江頭だけに、「嫌い」に挙げる人が徐々に減ってきた結果と見てよさそうだ。江頭は「好き」でも昨年から5ランクアップの15位につけている。

「歌ネタ」から「キャラ」へ

今回の調査で浮かび上がったキーワードは「キャラクター」「リーダーシップ」「発信力」。

「キャラクター」は、とにかく明るい安村、厚切りジェイソン、おかずクラブ、渡辺直美らがあてはまる。ここ数年、ひと言で伝わりやすい芸人がこぞってブレイクしているが、笑いの潮流は昨年の「歌・リズムネタ」から「キャラクター」へのシフトが見受けられる。

「リーダーシップ」は、明石家さんま、博多華丸・大吉、さまぁ~ずらが該当する。さんまは『さんまのお笑い向上委員会』(フジ系)で後輩芸人にテレビでの立ち居振る舞いを伝授。時折厳しい一面を見せながら、先の展開を読む力をつけさせている。華丸・大吉は、"2020年のスターがゲスト"という体で新たな才能を紹介。その番組は『THE MANZAI』の副賞として獲得した冠番組だ(現在は終了)。さまぁ~ずの三村もHuluのオリジナル番組『鬼三村』で後輩芸人の育成に乗り出した。

「発信力」は、松本人志や渡辺直美が代表格。松本は『ワイドナショー』(フジ系)での発言が必ずネットニュースで取り上げられ、ご意見番としての存在感が増している。渡辺は写真投稿サイト"インスタ(Instagram)の女王"と呼ばれ、フォロワー数は日本の芸能人1位の390万人(5月16日時点)。キャラクターを存分に生かしたオシャレでユーモラスな写真とハッシュタグで、若者にカリスマ的な人気を誇る。

反対に、「偉そうな人」「一発芸芸人」と思われている人は「嫌い」や「消える」に選ばれている。1人のつぶやきが大多数の意見と受け取られる時代。なにかとやり玉に上げられやすいお笑い芸人は、ネットの"炎上"といかにつきあうかがカギとなりそうだ。

華丸・大吉、さまぁ~ず、SNS系芸人が躍進

「好きな芸人」1位は今年も明石家さんま。理由は「キャラクターが好きだから」(72%)と答える人が最多で、2位の博多華丸・大吉とは倍以上の票差だった。過去12回の調査すべて1位で、25~34歳女性を除く全世代・性別のカテゴリーでトップ。不動の王者による独走状態は続いている。

年齢を感じさせない彼だが、2015年7月には還暦を迎えた。「話芸の天才だと思う。どんなつまらない人を相手にしても笑いが取れる稀有な存在」(54歳男性)というコメントのように、幅広い層から最大級の評価を得ている。しかし近年はたびたび口にする自身の幕引きについての話題も。昨年始まった『さんまのお笑い向上委員会』(フジ系)では、後輩芸人に積極的にトークスキルや立ち居振る舞いを伝授する場面も見られるが、バトンを渡す準備なのだろうか。

2位は前年から2ランクアップした博多華丸・大吉。理由は「ネタが面白いから」(77%)が多数を占めた。テレビタレントとして引っ張りだこのなか、結成25年直前の2014年に漫才日本一決定戦『THE MANZAI』で優勝した彼らは、ネタ芸人としての評価が変わらず高い。情報番組、トーク、ロケ、大喜利など、どんなジャンルにおいても結果を残し、共演相手も問わないオールマイティーさが高い得票につながったと見える。稼働の多い大吉は、個人でも7位に入っている。

ファッション性の評価も影響

3位は昨年の8位から大きく上昇したさまぁ~ず。さんま同様キャラクターが支持され、特に35~44歳男性と45~55歳女性からが高い。来年50歳になるアラフィフコンビだが、「ファッションが好き。いつも参考にしている」(46歳男性)のように、他の芸人にはあまり見られない一面もある。

さまぁ~ず三村については昨年、ツイッターでの発言がお笑いファンの間で話題になった。所属事務所子会社の後輩芸人について「ホリプロコム(=子会社)を真剣に変えます」と宣言。その言葉通りに最近はHuluで『鬼三村』というバラエティ番組を立ち上げ、お笑い界を生き抜く術を後輩に伝授している。実は華丸・大吉も昨年まで新たな才能を紹介する冠番組を持っていた。上位3組の意外な共通点として記しておきたい。

4位のタモリは昨年から2ランクダウンしたものの、「すでにお笑い芸人というより文化人ですが、関わるすべての番組が面白い」(44歳男性)のように、お笑いの枠を超えたアカデミックな部分に引きつけられている人が多い。『ブラタモリ』(NHK)で探訪する各地での歓迎ぶりを見ているとそれがよく分かる。同番組では2015年10月に富士登山も敢行。まだまだ意外な一面が期待できそうだ。

5位はサンドウィッチマン。テレビだけでなく、毎年全国ツアーで新ネタを披露し続けている彼らは、「ネタが面白い」(71%)が圧倒的だった。一方で「見た目が怖いけど、癒されて安心感があるなと最近感じるようになりました」(37歳女性)という意見のように、トークにおいてにじみ出る温かい人柄も高い人気の要因だ。

このほか20位圏外から今回ランクインしたのは、渡辺直美、厚切りジェイソン、中川家の3組。中川家を好きと答えた人は「ネタが面白い」が100%でネタ芸人としての底力を示した。渡辺、厚切りで一番多かった理由は「キャラクターが好きだから」。渡辺はインスタグラム、厚切りはツイッターと、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用していることが共通点だ。

ネット世代の芸人がランキングに食い込んできているのは今回の特徴といえる。「好きな芸人」に選ばれるには、キャラクターの支持が問われるため、素の部分が見せられるSNSは今後ますます影響を及ぼしそうだ。

"いい人キャラ"が要因? 石橋が江頭を逆転

「嫌いな芸人」は、石橋貴明が初めて1位に。首位を江頭2:50から奪ったのは、2011年の島田紳助以来2人目となる。

石橋を嫌いな理由として最も多かったのは「キャラクターが嫌い」(82%)。「芸もないのに先輩面しているところが嫌い」(45歳男性)に代表される、中高年男性からの辛辣な意見が目立つ。

54歳になり、最近は老眼鏡をかけていることも多い石橋。若い頃のように暴れまわる場面はなくなっているにもかかわらず「嫌い」に選ばれているのは、ゴールデンのレギュラー番組を何本も持っていた頃のいじめキャラが強烈に焼きついているからとも考えられる。全世代の男性と35~44歳女性で1位という結果は、男性芸人に対する様々なやんちゃをリアルタイムで見てきた世代と重なる。ちなみに25~34歳女性での「嫌い」は0票だった。

イメージは変わらないが…

ついにトップの座を明け渡し、2位に後退したのが江頭2:50。45~54歳女性で1位のほか、45~54歳男性、35~44歳女性で2位と、高齢ほど彼の芸風を嫌う傾向が見られる。理由はこれまでどおり「キャラクターが嫌い」(62%)、「見た目が悪い」(55%)の順で、「江頭のような品のない芸人はテレビに出さないでほしい」(53歳男性)など不潔感や不快感を口にする人が多い。そのイメージは過去同様なのに、石橋に抜かれた要因として考えられるのは、「実はいい人」という評判。礼儀正しい素顔が、何年にもわたって浸透してきたことが背景にありそうだ。

狩野英孝は、昨年の17位から一気にトップ3入り。25~34歳男性では2位という結果から、彼と同世代の同性から特に嫌われていることが判明した。ネタのつまらなさとキャラクターへの嫌悪感を挙げる人が同率だったが(51%)、今回の調査期間が2股、3股騒動直後だったことも影響していそう。

若手の数も目立つ。2015年はウーマンラッシュアワーくらいだった若手が、2016年は8.6秒バズーカー(5位)、あばれる君(6位)、阿佐ヶ谷姉妹(12位)、厚切りジェイソン(18位)など、何組も挙がった。

これはブレイクの反動ともとれるが、キャリアにかかわらず共通しているのは、強気な振る舞いとネタのつまらなさに対する怒りの声。「ちょっと売れるとすぐに偉そうな振る舞いをする」(53歳男性)というコメントに代表されるように、謙虚さが見えないと受け入れられづらいようだ。また、「話術で笑わせる芸人が少なくなった」(47歳男性)と一発芸乱立に対する不満も見られた。

【調査概要】
現在活躍しているお笑い芸人の人気度を測る世論調査を実施
【質問項目】
編集部がピックアップしたお笑い芸人287組を対象に、「一番好きな芸人」「一番嫌いな芸人」「2015年にブレイクしたと思う芸人」「2016年に消えると思う芸人」の4項目について当てはまる芸人をそれぞれ1組選択。併せて、その理由も各設問の選択肢(5項目)からいくつでも選んでもらった。
【調査方法】
インターネット調査 
【実査期間】
2016年3月4日~3月14日
【回答者】
日経BPコンサルティング調査モニターより1000人が回答。ウェイトバック集計。男女内決は半々。25~34歳28.0%、35~44歳38.0%、45~54歳34.0%

(ライター 遠藤敏文、木村尚恵)

[日経エンタテインメント! 2016年7月号の記事を再構成]

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