銀行ATMの疑問、7カ国語で答えます日本ATM、ランゲージワンと訪日客向け通訳サービス

外国人の問い合わせはいったん日本ATMのコールセンターで受け付ける
外国人の問い合わせはいったん日本ATMのコールセンターで受け付ける

日本ATM(東京・港、中野裕社長)はメガバンクや地方銀行に対し、ATMの電話での問い合わせに英語や中国語、韓国語など7カ国語で対応するサービスの提案を始めた。東京五輪・パラリンピック開催に向け、増加する訪日外国人に対応する。協業するコールセンター運営のランゲージワン(同・渋谷)が3者間の通訳を引き受ける。

新サービスは、外国人がATMの操作方法がわからない場合に利用してもらう。ATMに備え付けの電話をとると、まず日本ATMのコールセンターにつながる。外国語での対応が必要と判断すれば、ランゲージワンの通訳オペレーターにつなぎ、間に入って通訳してもらう。

対象言語のうち24時間対応するのは英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語。タイ語とロシア語は午前9時~午後6時となる。

訪日外国人の急増で、地方都市でも銀行やATMで外国人対応が必要になっている。海外で発行されたカードで引き出したり、送金したりすることが増えている。日本ATMはこれまで8金融機関に、契約に応じてランゲージワンを通じ最大5カ国語まで通訳サービスを提供していた。今後はどの金融機関でも一律に7カ国語まで対応できるようにする。

ランゲージワンは官公庁や鉄道会社に電話通訳サービスを提供している。留学生やアルバイトを雇うのでなく、専業社員をオペレーターとしてそろえている。

日本ATMはインターネットバンキングのヘルプデスクや金融機関の店舗窓口での通訳サービスの提供も検討している。地域金融機関を中心に多言語対応で40行との取引を目指す。

日本ATMは全国約20万台あるATMのうちほぼ半分の運営・保守を請け負っている。ATMの設置数が国内で頭打ちになるなか、新たなサービスで付加価値を高める。

(薬文江)

[日経産業新聞2016年6月28日付]

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