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結論はまだ出ない 恋愛こじらせ女子の明るい悩み

キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論

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NIKKEI STYLE

こんにちは。ライターの大宮です。30代半ばぐらいまでは野望みたいなものがあったのですが、いまでは「気の合う人とおいしいものを食べながらお酒を飲めれば幸せ」と感じるおじさんになりました。相手がすてきな女性だったりすると最高ですね。人生の目的は出世やお金じゃない、と確信する瞬間です。

ただし、今夜も楽しく飲むためには、日中は真面目に働く必要があります。ちなみにこの原稿を書いているのは14時すぎ。夕方にインタビュー取材の予定がありますが、それが終わったらフリーですよ。東京・門前仲町にある薫製バーでハイボールからの白ワインに突入するつもりです。おいしい薫製で常連さんたちと飲み交わすのが超楽しみ……。

アラフォー独身女性の恋愛模様を聞き取る本連載の4人目として登場してくれている北田美絵さん(仮名、36歳)は、飲み仲間としても最適です。社長からご指名で新部署に抜てきされるほどの働き者ですが、いわゆるカタブツではありません。30代半ばでも独身であることが恥ずかしいと素直に明かしてくれました(前回の記事はこちら)。

僕は思わず説教めいたことを書いてしまいましたね。インタビュー中もあれこれ注意をしたと思います。でも、美絵さんを軽蔑したわけではないし、「上から目線のアドバイス」ではなかったと自分では感じています。むしろ、男性関係と自意識をこじらせてしまっている美絵さんに共感と親しみを覚えているのです。

こんな言い方をしたら失礼かもしれませんが、「幸せ自慢」をされるよりも「明るい悩み」を打ち明けてもらったほうがお酒はおいしくなります。お互いにどうしようもない歪みや欠点はあるけれど、なんとか生き延びていこうよ、明日の僕たちに乾杯、という気分ですね。

「父は、私がバツイチ男性と結婚するのを許さないでしょう」

美絵さんの話を聞いていると、第2話で登場した中小企業の幹部社員である洋二さん(仮名、45歳)と一度はお付き合いしてみるのが結婚への近道な気がします。美絵さん自身も「家族になるには向いている人かも」と感じているからです。もちろん、月2ペースで会っているという既婚者の久幸さん(仮名、37歳)とはきっぱりお別れしなければなりませんよ。

しかし、美絵さんはどうにも気が進まない様子。安全な匂いしかしない洋二さんを男性としては見ることができないのに加えて、バツイチである洋二さんを両親に紹介することは難しいと考えているようです。

「うちはバツだらけの家族なんです。姉はバツイチの独身、兄は3回目の結婚生活を送っています。父は前妻と死別して、私は後妻の子どもです。ちなみに両親の仲は冷え切っています。家にいる子どもは私だけですが、私がいることでバランスを取っているところがあります。両親は箱入り娘である私に離婚歴のある男性との結婚は許さないでしょう」

円満とはいえない家庭だからこそ、箱入り娘の夫となる人には大きな期待を寄せてしまうのかもしれません。しかし、美絵さんはいま36歳。東京などに比べると結婚が早い地方都市で暮らしているので、周囲の目ぼしい同世代男性はほとんどが結婚しています。

だからこそ言いたい。離婚にもいろんな理由があります。失敗から学ぶことは多くて、再婚相手に対して過大な要求はしなくなるのが通例です。

ちなみに僕もバツイチですが、夫婦げんかをすると途中から「多分オレが間違っているんだろうな」と反省モードに入ります。我ながら少しは謙虚になったと思うのです。美絵さんもバツイチぐらいは許容してほしいな……。

「父親が責任を感じたのか、男性を紹介してくれたことがありました。2歳年上であるオーナー企業の跡取り息子です。バツはありません(笑)。職人やオーナーが好きな私にはちょうどいいですよね。でも、グレープフルーツすら食べられないほど甘いモノ嫌いで、ワインを一度に3本も飲んじゃうほど大酒飲みだとわかりました。ちょっとメールのやりとりをして音信不通です。あえてこの人を選ぼうとは思いませんでした」

仕事はきちんとやり、感じも良い美絵さん。年上を中心にいろんな人に好かれています。男友達も少なくありませんが、男性として見ようとすると減点方式になってしまうのです。だけど、少しでも早く結婚して子どもを産みたい――。いろいろこじれてしまっていますよね。

美絵さんはいったいどうすればいいのでしょうか。第1話の最後に「何を変えるべきかを一緒に考えませんか」と言い出したにもかかわらず、僕には結論が出ませんでした。ごめんなさい。確かなのは、矛盾を抱えているけれど元気な美絵さんとあれこれおしゃべりしながら飲むお酒はおいしい、ということだけです。(来週は新たなキャリア女子のラブストーリーをお届けします)

大宮冬洋(おおみや・とうよう)
 フリーライター。1976年埼玉県生まれ。一橋大学法学部卒業後、ファーストリテイリングに就職。1年後に退職、編集プロダクションを経て02年よりフリーに。著書に『30代未婚男』(共著/NHK出版)、『バブルの遺言』(廣済堂出版)、『私たち「ユニクロ154番店」で働いていました』(ぱる出版)など。電子書籍に『僕たちが結婚できない理由』(日経BP社)。読者の方々との交流イベント「スナック大宮」を東京もしくは愛知で毎月開催中。
ライター大宮冬洋のホームページ http://omiyatoyo.com/

「キャリア女子ラブストーリー ~アラフォーからの恋愛論」バックナンバー

これまでの記事はこちらをご覧ください。

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