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グルメ・トラベル

コーヒー・フラワーやアーモンドミルク カフェに新顔

2016/6/29

 カフェ好きさんは要注目です。いま脚光を浴びているスーパーフードや新しい食材がカフェ業界にも続々進出の兆し。中でも話題のコーヒー・フラワーやアーモンドミルクなどを取り入れた、健康と美容を意識した新しいメニューが登場してきそうです。2016年6月14日から16日まで東京ビッグサイトで開催されたTokyo Cafe Show & Conference2016(第4回カフェ・喫茶ショー)で最新トレンドを探りました。

■栄養分ぎっしり 環境にもやさしい「コーヒー・フラワー」

 まず注目したいのが「コーヒー・フラワー」。コーヒーの実(コーヒーチェリー)の外果皮と果肉、ペクチン質とムチン質を粉状にしたものです。コーヒー・フラワーには重量比で約50%以上の食物繊維が含まれるほか、タンパク質、ビタミンB(類)、亜鉛、カルシウム、鉄、ナトリウムなど多くの栄養成分を含みます。しかもグルテンフリー。カフェデザートにも活用できるヘルシーな食材として、世界で注目を浴びています。

ニカラグア、グアテマラ、メキシコなど現在5カ国で生産されているコーヒー・フラワー。 画像:ディベロップメント・ファンド(IDF)

 これまでコーヒーの製造過程では、コーヒーチェリーの収穫後、内側の種子だけを取り、短時間で腐敗する外果皮や果肉は捨てていました。廃棄率は97%にものぼります。しかし、捨てていた部分こそビタミンやミネラルなど抗酸化物質を多く含むスーパーフルーツ。そこで果肉を乾燥し、粉状にして、焼き菓子やパンなどの原料にして新しい市場を生み出したのがCoffee Flour Holdings(コーヒーフラワーホ-ルディングス)です。廃棄物を川に捨てていたことによる環境汚染の防止や、コーヒー生産国で新規雇用を創出するなど社会貢献も実現したのです。

 日本では2015年11月、べーグル専門店「BAGEL & BAGEL」が日本初のコーヒー・フラワーを生地に使用した「コーヒーフラワーチョコベーグル」(税込み190円)を発売しています。チョコチップと焙煎(ばいせん)したコーヒーの香りを加えた、デザートタイプのベーグルです。もともとベーグルは卵やバターを使わず、低脂肪・低カロリー・低コレステロール。ダイエット中に食べても「罪悪感」の少ないパンです。さらに体にも地球環境にも優しいフレーバーの登場で、ヘルシー志向の人たちにますます支持されるでしょう。

 ほかにも東京・麹町のNo.4 カフェではピザ生地にコーヒー・フラワーを練り込んだり、シナモンロールやマフィン、スコーン、ナンなどにもコーヒー・フラワーを利用しているそうです。

 コーヒー・フラワーの発明段階から事業会社の設立、運営までをサポートしているIDFのニコラス・ギブソンさんは、今後の事業展開について「ソフトクリーム、グラノーラ、クッキーなどのスイーツやお茶など、メーカー各社との開発が順調に進んでいる」と話しています。

ディベロップメント・ファンド(IDF) http://inventiondevfund.com/

■乳製品・大豆アレルギーにも安心のアーモンドミルク

 アーモンドをすりつぶした飲料である「アーモンドミルク」は、ミルクという名前ですが実際は「アーモンド水」。原料となるアーモンドにはビタミンEと食物繊維が豊富な上に、脂質の約70%が良質のオレイン酸で、コレステロールはゼロ。ビタミンEの含有量は牛乳や豆乳の20倍と、まさに優等生ドリンクです。アメリカでは乳製品や大豆アレルギーの人も安心して飲める飲料として、乳代替飲料市場で大きく伸びています。

 日本でもスーパーなどで見かけるようになり、認知度は高まっていますが、どのブランドを選べばいいか悩むところです。会場では4社のアーモンドミルクを飲み比べてみましたが、味も特徴も全く異なっていることに驚きました。牛乳や豆乳よりも、甘さやコクの違いがはるかに大きいのです。まずは試飲して、自分の好みや用途にあわせて選びたいものです。

写真左:イタリア産のBELTONアーモンド・ミルク。右上:ブルーダイヤモンドアーモンドグロワーズのAlmond Breeze。 右下:筑波乳業の「濃いアーモンドミルク」

 筑波乳業(株)のアーモンドミルクは、国内の自社工場で米カリフォルニア産のアーモンドをまるごとすりつぶして製造。「濃厚さ」が特徴です。2013年11月に発売した「アーモンドミルク10」は、1本分にアーモンド約100粒が含まれています。今年9月にはパッケージを「濃いアーモンドミルク」にリニューアルする予定。砂糖・香料・着色料を使わない、上質な本格派アーモンドミルクドリンクとして「濃さ」を前面に出して販売していくとのこと。あわせて「濃いアーモンドミルク ほんのり黒糖入り」も新登場します。

 1パック1000ml入り。濃厚な風味を生かして、お菓子作りに使うとよさそうです。ほかにもシチューやクラムチャウダーに入れたり、アーモンドミルクでドリアを作ったり。小松菜とバナナ、リンゴなどを入れてスムージーにしたり……。エスプレッソ30ccに「アーモンドミルク10」300ccを混ぜれば、簡単アーモンドミルクラテの出来上がり。牛乳を使う料理にはほとんど代用できそうです。

 料理に活用するアーモンドミルクとしては、イタリア・メルクの「BELTONアーモンド・ミルク」もよさそう。イタリアの家庭で一般的に飲まれているアーモンドミルクを再現、飲みやすくおいしい味に仕上げています。イタリアにはビアンコマンジャーレという白いプリンのような伝統的スイーツがありますが、これが「BELTONアーモンド・ミルク」とグラニュー糖や水、ゼラチンなどで簡単に再現できるそう。もちろんそのまま飲んでもとてもおいしく、やみつきになりそうな味でした。イタリア料理好きな人向けのアーモンドミルクです。

 「カリフィア・ファームズ・アーモンドミルク・バリスタブレンド」は、プロのバリスタとコーヒー愛飲家のために生まれたアーモンドミルク。フォームド(泡立て)ミルクが作りやすく、ラテアートも描きやすいブレンドで、きび砂糖入りでほんのり甘め。ラテでいただくと甘さとコクをしっかり感じ、「これはおいしい!」と驚きました。

 実は、筆者はノンファットミルクを使ったラテやソイ・ラテは苦手。牛乳のコクがないと物足りないからです。このアーモンドミルクで作るラテならコクもあっておいしく、しかも健康的。これまたやみつきになりそうです。カリフィア・ファームズの取り扱い店舗は全米では300店以上。日本のコーヒー市場でもラテの看板メニューになるかもしれません。

筑波乳業(株) http://www.tsukuba-milk.co.jp/

ルーツ貿易(株) http://www.e-roots.co.jp/

ニコウトレーディング(株) http://www.nikotrading.com/

■ヘルシーな「甘こうじ」で体力回復スイーツ

 カフェの和スイーツメニューといえば、ここ数年「甘酒」がメジャーでした。まるみ麹本店が作った、甘酒がベースの「甘糀フローズン」は新感覚のスイーツです。原料は100%お米で、砂糖・着色料・保存料・酒粕・食塩は不使用。甘みは米のでんぷん質が酵素の力でブドウ糖に糖化された自然の甘みだけ。シリアルと混ぜたり、フルーツと一緒にいただいたり……。アミノ酸とビタミンがたっぷりの和の氷菓です。夏バテ予防のスイーツとしてこれからブレークの予感がします。

まるみ麹本店 http://marumikouji.jp/

アミノ酸とビタミンが豊富な氷菓「甘糀フローズン」

 少し前まで、カフェの流行はノンシュガー、ノンファットなど「砂糖や脂肪を控える」系でしたが、もうそれではつまらないのかもしれません。おいしいのは大前提、その上「食べると心も体も美しくなれる」という欲張りなメニューがカフェタイムの主役になってきそうです。

 出展されていた食材のほとんどがおいしくて、クッキーやアイスクリームなども、ダイエット中でも安心してパクパク食べられそうなものばかりでした。来年のカフェショーでは「お茶」の魅力にもフォーカスして紹介されるとか。カフェメニューの進化を感じられるTokyo Cafe Show & Conference、来年も楽しみです。

(ライター 大崎百紀)

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