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兼業・インスタ・逆輸入… 売れた芸能人のキーワード

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NIKKEI STYLE

キーワード(1)脱・専業でファンを拡大

複数の"わらじ"を履きこなし、いずれも高い評価を集める――。今年の上半期は、そんな兼業芸能人の活躍が目立った。

役者がバラエティー番組に出演するのはドラマや映画の宣伝のため。そして女優は素を見せないとイメージを持つ人も少なくないだろう。だが2016年上半期はそんな状況が変化。バラエティー番組にレギュラーとして出演する女優が増えたのだ。

16年1月、二階堂ふみが『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)の名物コーナー「グルメチキンレース ゴチになります!」のメンバーに加入した。二階堂は、ベネチア国際映画祭で新人俳優賞を受賞するなど、若手女優のなかでも演技力に定評のある1人。テレビ出演自体が少なかったため、意外なキャスティングは話題を集めた。聖子ちゃんカット&制服姿で出演したり、ネット上で流れた「すぐに辞めるのでは?」というウワサを逆手に取り、番組で「降板はなしでお願いします!」と発言して笑いをとるなど、親しみやすい素顔を披露している。

4月には、トーク番組『A‐Studio』(TBS系)のアシスタントに森川葵が起用された。森川は、ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』など、物語をかき回すような癖のある役を演じることが多いが、『A‐Studio』では、ほんわかとした一面を見せる。

森川の起用理由について、同番組の酒井祐輔プロデューサーは「トークがうまいタレントさんはいますが、鶴瓶さんの隣に座るのはそういう子ではない。森川さんは自分の感性を持ち、鶴瓶さんが予期しない質問をゲストに投げてくれる」と語る。

モデルケースは松岡茉優

女優としての感性を期待されての起用といえば、清水富美加も同じ。朝ドラ『まれ』でヒロインの同級生役を演じて注目を集めた彼女は、16年4月から情報バラエティー番組『にじいろジーン』(フジ系)にレギュラー出演している。

清水はレギュラーの座からステップアップし、5月からは単独で進行するコーナーを任されている。「清水さんは初めて1人でコーナーを担当した回から、ゲストが答えやすいように話を振れるなど自然に進行できた。これにはスタッフ一同驚きました」(カンテレの近藤兵衛プロデューサー)。

女優のバラエティー番組進出は、「松岡茉優(まゆ)の影響が大きい」と語る業界関係者が多い。朝ドラ『あまちゃん』などで注目を集めた松岡は、14年放送のネタ見せ番組『うつけもん』にて、おぎやはぎと共に司会に抜てき。抜群のトーク力を発揮して知名度がアップした。その後、『She』で連続ドラマ初主演を果たすなど女優として活躍する一方、『ENGEIグランドスラム』(フジ系)などバラエティー番組にも積極的に出演。相乗効果で人気を高めている。バラエティー番組で個人の魅力を伝えることが、役者としての人気に反映される時代になったと言えそうだ。

ジャンルまたぎの活躍といえば、歌手の役者進出もさらに目立つ。福山雅治主演の月9ドラマ『ラヴソング』(フジ系)では、ヒロイン役にシンガーソングライターの藤原さくらが抜てき。バンド「在日ファンク」の浜野謙太は、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』と『ディアスポリス 異邦警察』(TBS系)の2本に出演する。

歌手と俳優、2軸の活動が好影響を生む。これを証明するのは、15年に歌手として『NHK紅白歌合戦』に初出場し、俳優としてはドラマ『コウノドリ』で主人公のライバルを演じた星野源だ。15年12月に発売された星野のアルバム『YELLOW DANCER』はシングル、アルバムを通じて初の1位を獲得した。俳優業では16年3月に、NHK大河ドラマ『真田丸』への出演が決定している(初回出演放送日は7月17日)。

ドラマは高視聴率が出にくくなり、ゴールデンタイムの音楽番組は減少。役者も歌手も、単一ジャンルの活動だけでは、かつてのような認知度アップが見込めなくなっている。お茶の間との接点をいかに増やすかが、今後、芸能人の成功に大きく影響しそうだ。

キーワード(2)新型SNSで共感

最近の芸能人たちは、ツイッター以降の新型SNSを活用することで人気を集め、ファンの拡大につなげている。

その代表がインスタグラム。写真を中心としたSNSで、今や国内の月間アクティブユーザー数は1200万人超え。ツイッターと違いリツイート機能がないため炎上しにくく、「自由に好きなことを載せやすい」と芸能人ユーザーからも好評だ。彼らのプライベートな投稿がネットで話題になることも増えてきた。

野村周平は、有村架純や新川優愛などと楽屋で一緒に撮った写真を、ツーショットシリーズとして頻繁に投稿。ぺこ&りゅうちぇるは普段の仲の良さまで伝わる写真が満載だ。

女性から人気が高いのはモデルの中村アン。ジムでトレーニングする写真が評判で、彼女の鍛えあげられた腹筋に憧れ、マネして「腹筋写真」をあげる若い女子も多いという。

同じように、女優業も盛んな菜々緒のインスタグラムも、クールな表情の写真が多く、"男性に媚びない"かっこいい女性として同性からの支持を得ている。

またコンプレックスを打ち明け、共感を集めたのが女優の木村文乃。3月に自分がアトピーであると写真をあげ告白。ファンや同じ悩みを抱える人たちから反響があった。

ファンとより距離が近く

一方、音楽業界では、親和性の高い動画のSNSを活用する例が増えている。15年12月にスタートしたLINE LIVEは、動画配信系のSNSのなかでも注目株。国内に5800万人のユーザーを持つLINEの訴求力は大きい。

このLINE LIVEを有効活用しているのが、15年にデビューした18歳のシンガーソングライター井上苑子だ。3月には東京・渋谷で行った高校卒業記念ライブを同時生配信して95万人が視聴。地方在住でライブを見たくても見られないファンにも届けられたという。井上を担当するユニバーサルの上野ひとみ氏は、「写真、動画とSNSが進化するなかで、アーティストとファンの距離がより近くなってきている」と話す。

これからの時代、新型SNSをいかに上手に使いこなすかが、芸能人の人気に大きく影響を与えそうだ。

キーワード(3)増加する逆輸入

芸能界のグローバル化が目立つ昨今。ショーンKが経歴だけでなく出生地までも詐称していたことがある意味象徴的だが、中国語が堪能な野村周平や、ハーフで英語が話せる中条あやみといったように、本物の国際的なプロフィールは大きな武器になる。

しかし最近はそれだけでなく、海外での活躍だったり、海外で人気をつかんだというキャリアにスポットが当たっている。4月には、BABYMETALのアルバム『METAL RESISTANCE』が、全米ビルボードの総合アルバムチャートで、日本人アーティストとしては53年ぶりにトップ40入りしたことが大きく報じられた。ほかにも、ローラが『バイオハザードVI ザ・ファイナル・チャプター』で、すみれが『The Shack』でハリウッドデビューすることが話題になったりと、海外絡みのニュースが増えている。

 なかでも関心を集めたのは、俳優の海外からの"逆輸入"だろう。04年からアジアで芸能活動をしてきたディーン・フジオカが、NHKの連続テレビ小説『あさが来た』の五代友厚役で多くの人の心をつかみ、一躍時の人となった。さらに、約12年間韓国で俳優のキャリアを積んだ大谷亮平が、16年から日本での活動をスタート。4月クールの連ドラ『ラヴソング』(フジ系)に出演した。なぜここにきて、こうしたケースが出てきたのか。

5年の模索が実を結んだ

2人のマネジメントに携わるアミューズ上席執行役員の原田知明氏によると、「日本のエンタテインメントを海外に輸出することを目的に、社を挙げて活動するなかで、派生する形で出てきたのが11年に契約したディーンや、16年に契約した大谷」であり、5~6年前から仕掛けてきたトライアルが今、結果となって表れ始めたということだ。

アミューズでは、Perfumeがマカオで初めて海外のステージに立った年でもある10年頃から、海外戦略を強化し始めた。00年代前半の『冬のソナタ』ブームにより、ハリウッドスターではないペ・ヨンジュンが、日本の老若男女に知られる存在になった事実に着目し、「日本の作品や日本人俳優も、中華圏でそうした存在にしたい」という方針が打ち出された。すでにあった北京、韓国のほかに、11年には台湾、12年には香港、13年には上海に拠点が置かれ、国ごとにどのようなニーズがあるのかを模索するなかで出会ったのが、同じ思いを持ち、すでに現地で俳優やスタッフとして仕事をしている人たちだった。ディーンや大谷とも、そのような横のつながりが縁になったのだという。「日本人なので、当然日本への思いはある。台湾や韓国で頭角を現した彼らは、チャンスがあれば、日本でもスターになれる見込みがある」。

ディーンは香港から、大谷も無名のまま韓国に進出し、そのあと日本に戻ってきたが、同じく日本での経歴がないままハリウッドに行き、チャンスをつかんだ例も出てきた。祐真(すけざね)キキは、アメリカのヒットドラマの続編『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』で、通称"刀ガール"のミコ役をオーディションで勝ち取った。たびたび来日しており、5月には『ナカイの窓』(日テレ系)に出演、芸人らと海外ドラマをテーマにトークした。ちなみに、祐真が女優を目指してロサンゼルスに移住したのも、ディーンがアミューズと契約した年と同じ11年のこと。ほかには、東京生まれのトップモデルで、13年にハリウッド映画『ウルヴァリン:SAMURAI』で女優デビューした福島リラがいる。近年は日本でも活動し、今年は連ドラ『ディアスポリス 異邦警察』や、映画『テラフォーマーズ』に出演するなど、"逆輸入"の形で仕事が広がっている。

海外を視野に入れることでチャンスが増え、才能を発揮できる場は広がる。エンタテインメント界の海外志向は今後も進むだろう。

(日経エンタテインメント! 羽田健治、ライター 中桐基善、内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2016年7月号の記事を再構成]

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