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グルメ・トラベル

肉球マッサージも…ワンコと泊まるラグジュアリーな宿

2016/6/22

芝生のプライベートドッグラン付きの客室(レジーナリゾート軽井沢御影用水)
 ペットと人間がお互いに我慢することなく、思いのままにリフレッシュできる。そんなラグジュアリーな宿泊施設が増えています。ペットと旅に詳しいライター大崎百紀さんにご寄稿いただきました。

 2016年7月末、軽井沢に「レジーナリゾート軽井沢御影用水」がオープンします。両岸に高級別荘が立ち並ぶ御影用水に面し、愛犬と一緒に滞在できる全26室の高級リゾート。全室がリバービューで、1階の客室にはドッグラン付き。施設前の用水一周3kmは愛犬にうれしい散歩コースです。

「レジーナリゾート軽井沢御影用水」外観

 運営元の東京建物リゾートは、福島県岩瀬郡の「羽鳥湖高原レジーナの森」のほか富士、箱根に愛犬と泊まれる高級宿を次々オープン。今年3月には伊豆に、6室の離れと2つの特別室というぜいたくを極めたかけ流し露天温泉宿「レジーナリゾート伊豆無鄰(MURIN)」をオープンしたばかりです。

■バーでは愛犬に「わんちゃんカクテル」

 これらの施設は、愛犬が主役。設備はもちろんのこと、愛犬も飼い主もハッピーになれるサービスも充実しています。

「レジーナリゾート富士Suites&Spa」の客室でくつろぐ

 全客室温泉付きの「レジーナリゾート富士Suites&Spa」では、愛犬に優しく触れて互いの絆を深めるスキンシップ手法「プレイズタッチ」を学ぶミニイベントをカフェラウンジで開催。宿泊者は無料で参加できます。イベントでは互いに愛犬の自己紹介をします。ドッグランで一緒になったときなどに構えずに名前を呼びあえるので、犬を通じた社交に不安がある飼い主さんも安心。さらに「ドッグコミュニティラウンジ」(カフェ・バー)では、リクエストに応じてバーテンダーが愛犬のために「わんちゃんカクテル」を作ってくれます。

 朝・夕食時に愛犬を連れて堂々と店内へ入れるのも愛犬家にはうれしい限り。ドッグメニューも充実しています。高級感あふれるレストランでは、愛犬を隣に人間もゆったりと懐石料理をいただくことができます。一匹がほえ出すと、店内がワンワンと大合唱になりますが、ウエイターの慣れた対応はさすが。ペットフレンドリーな施設は人間にもフレンドリーです。

■ドッグプールに池、愛犬用朝食ビュッフェも

ドギーズアイランドのフロント棟

 2015年4月にプレオープンした千葉・小谷流の「ドギーズアイランド」は、ユニマットグループが運営する「愛犬と過ごすためのリゾート」。約100万m2(平方メートル)の敷地にメゾネットタイプのヴィラ(スタンダードタイプが60m2、ラグジュアリータイプが84~87m2)、水深20~30cmのドッグプール、愛犬用「じゃぶじゃぶ池」、6つのドッグラン(小型犬用、中・大型犬用、貸切用)、散歩道「フォレストウォーク」、宿泊者専用レストラン、べーカリー&カフェ、セレクトショップなどを備えています。17年のグランドオープンに向けて現在も敷地内では増設工事が進み、今年の夏にはヴィラホテル「ヴィラファースト」(全20室)がオープンする予定です。

 ライブラリーカフェでは、犬関連の書籍を読みながら愛犬と一緒にまったりカフェタイムを過ごせます。愛犬用には鶏ささみのジャーキーやアイスクリームなどのメニューが。愛犬同伴可能なレストランでは、抗酸化食材を豊富に含む「ドッグメニュー」の中からオーダーできます。

写真左:ドギーズアイランドのヴィラタイプの客室は別荘気分が味わえるメゾネットスタイル。右:1階に犬用のくつろぎスペース(寝室)があり、2階の寝室には連れ込み不可というルール
写真左:総面積6940m2の広々としたドッグラン。右:水遊びができるじゃぶじゃぶ池

 今年のゴールデンウィークは、この話題の施設に泊まってみました。我が家のワンコは、里山に囲まれた広々としたドッグランで思いきり走り回り、レストランでは「ひじき入りコロッケ」を初めて食べて大興奮。隣で「ハンバーグ、ピラフ、ポテト」プレートを食べていた6歳のジャックラッセルテリアのウーゴ君とお友達になりました。

 ウーゴ君は、パパ(ご主人)、ママ(奥様)、お兄ちゃん(中学生)と一緒に宿泊。「初めて犬連れで旅行してみましたが快適でした。都内からのアクセスもいいし、ゆったりとした敷地に植栽も多く、客室も広くて清潔。犬と一緒に過ごすのに必要なものがそろっていて安心しました。でも人間の食事はビュッフェで好きなだけ食べられるけれど、犬はワンプレート。一瞬で食べ終わってしまう割には値段が高めなのが残念だったかな」と40代の奥様。

 とはいえ、朝食は人間用のビュッフェコーナーの横に、オーガニックドッグフードやヤギのミルクなどが並ぶワンコ専用のビュッフェコーナーもあります。うちのワンコは初のヤギミルクに感動し、3杯も飲みました。犬に乳製品はダメという人もいるようですが、ヤギのミルクは牛乳よりも優れた吸収力でおなかに優しいそうです。朝食後はドッグランで走りまくり、じゃぶじゃぶ池でクールダウン。愛犬がリードから離れ、自然の中で自由に動きまわる姿を見て、飼い主もリラックスできました。

レストランには犬を乗せる専用カートが常備され、同じテーブルで一緒に食事ができる

 朝食の時、犬の足が汚れているのに気付かずにそのままレストランに入ってしまったのですが、床に落ちた泥をスタッフの方々がさっと掃除してくれました。飼い主がリラックスしていると、隣で犬もいい子になるのでしょうか。ほえグセがひどかったうちのワンコですが、随分と大人になったような気がしたものです。

 愛犬のために人間が我慢するのではなくて(その逆でもなく)、人間も愛犬も一緒にリフレッシュできるペットフレンドリーな施設。犬を預けて旅行に行くときのせわしなさや心苦しさもなく、想像以上にくつろげて犬も飼い主も大満足でした。

■エステサロンで愛犬と一緒に美しく

 愛犬とステイできる高級宿の駐車場には宿泊客の高級車がずらりと並び、富裕層がこうした宿の誕生を待っていたことがうかがえます。中でもペットと泊まれる宿を10年以上前から運営している「ホテル四季の蔵」は、業界の人々がドッグリゾート開業前に視察に行くというほどサービスが充実。4つの大きなドッグランに、人間も一緒に入れる天然温泉かけ流しのドッグスパ、脱衣所まで愛犬を連れていける貸し切り風呂、愛犬も同席可能なリストランテと和食の店……。極め付きが愛犬とともに受けられるエステです。

ヒーリングエステサロン「モンステラ」では愛犬と一緒にエステが受けられる

 館内の(人間用)ヒーリングエステサロン「モンステラ」でエステを受けている間、これまではペットシッターが愛犬の面倒を見ていたのですが「犬と一緒に受けたい」という声に対応して、昨年から人間用のエステサロンと同じ部屋で犬も泥パックやアロママッサージが受けられるようになったそう。温めたハーブボールで筋肉マッサージと肉球マッサージ、爪ケアなどを行う「ハーブボールトリートメントコース」(20分4000円)は人間も顔負けのぜいたくなトリートメント。

 愛犬も大切な家族。一緒にいるのが当たり前の家族を旅行に連れて行きたいと思うのはごく自然なこと。犬のために宿のグレードを落とすのではなく、犬と一緒だからこそ、人間も至福の時間を過ごせるペットフレンドリーな施設が、欧米のように日本でもさらに増えていくと期待したいところです。

(ライター 大崎百紀)

レジーナリゾート軽井沢御影用水 http://mikage.regina-resorts.com/
小谷流の里 ドギーズアイランド http://doggys-island.jp/
ペットと泊まれる森のホテル ホテル四季の蔵 http://www.shikinokura.com/

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