細かな配慮いっぱい コスパで掃除機を選ぶなら私をささえる最愛家電 コードレス スティッククリーナー(第2回)

働く女性にとって、強い味方となってくれる家電たち。家電コーディネーターの戸井田園子さんに、心から愛着のわく逸品家電を紹介していただきます。コードレススティッククリーナーは、ダイソンに代表される手元モーター式と、エレクトロラックスに代表される足元モーター式に大きく分かれます。第2回は足元モーター式のおすすめクリーナーです。

前回記事は、手元モーター式の情報をお届けしました。今回は、床に近い部分にモーターが付いている足元モーター式です。重心が下にあるため、安定感があって自立するのが最大のメリット。イスを移動させるなど、ちょっと掃除を中断したいときに便利です。

ヘッドを動かしている間はモーターの加重が床にかかるので、手元が軽くて掃除もラク。ただし、先端が多少重く、敷居や階段など段差があると持ち上げにくいため、段差が少ない家に向いています。足元が太い“つちのこ”型なので、トイレなど狭い所の奥まで入りづらいデメリットもあります。

とはいえ、手元モーター式に比べて安価なのに高性能の製品が多く、試す価値は大です。

ペットボトル1本分の軽さなのに見事なパワフル吸引

エレクトロラックス エルゴラピード・リチウム:オープン価格

エルゴラピード・リチウム(エレクトロラックス)

世界初の家庭用電気掃除機(1912年)を発売したエレクトロラックスは、100年の歴史があるスウェーデンの企業で世界最大級の家電メーカーです。そんな老舗ブランドが開発した、絶対的な存在感を放つ「エルゴラピード・リチウム」。スティック型とハンディー型の2通りで使用できる2in1サイクロン式クリーナーです。

ノズル前面を三角形にすることで、吸引力とエアフロー(空気の流れ)の理想的なバランスを実現。ゴミが残りやすいカーペットでも強力なパワーを発揮し、フローリングのゴミ除去率は98%と優秀です。

さらに、ターボパワー・リチウムイオン電池でバッテリーのパワーが一層アップ。通常モードで最大45分 連続運転、約180畳の広さを一気に掃除できるので「早く掃除しないとバッテリーが切れる」と焦ることはありません。

わが家の場合、夫が「とても使いやすい」というのが自在に動くヘッドです。体感重量がペットボトル1本分、わずか500グラムという軽さもさることながら、ヘッドに車輪がついていて机やイスの脚回りなど掃除しにくい所もスイスイ。手首をひねると180度まで回転するので、家具の下や壁際までくまなく掃除できます。ある家庭雑誌でも「使いやすいスティッククリーナー第1位」をとったほど、“ちょっとの力で柔軟に動く”性能は評価されているんですよ。

スタイリッシュなデザインがリビングになじむし、ローズゴールドやダークボルドーなどの色合いもすてきで、「充電中の立ち姿が麗しい」と評判です。これだけの性能とオシャレ感覚を兼ね備えて4万円前後。老舗メーカーならではの企業努力が伝わってくる逸品です。

http://www.electrolux.co.jp/ergorapido/

     

ユーザー評価が常に高く、すべての性能が高水準

日立 コードレス スティッククリーナー PV-BC200:オープン価格(実勢価格2万円前後)

スティックタイプ(コードレス式)PV-BC200(日立)

ヘッドにはモーター式回転ブラシを内蔵。自走するのが大きなポイントで、ブラシの回転でグングン前へ進み、わずかな力で掃除ができます。吸い込んだゴミと空気を遠心分離し、サイクロンの力でゴミを圧縮してたっぷり掃除できることも魅力。ヘッドには、前方を照らす6灯のLEDライトが内蔵されており、テーブルの下など暗い場所もよく見えてホコリを逃がしません。

「PV-BC200」はユーザー評価が高く、常に売れている製品です。ノズルが充実していて、縦方向に角度調節可能な「曲がる吸口(ブラシ付)」や隙間用吸口があり、棚の上や車のシートなどの掃除にも便利。ダストケース部は丸洗いでき、ヘッドのブラシも取り外して水洗いできます。

また、ハンドルをたたんでコンパクトに収納できるところは、他のスティッククリーナーにはあまり見られないメリット。「掃除機を見られたくない」「クローゼットの中などに収納したい」という人にとても支持されています。

ハンドルを折りたたんで収納できる

これといった大きな特徴はないものの、すべての性能において到達点が高く、「細かい配慮が満載」とうなってしまう文句なしの使い心地。先に紹介したエルゴラピードと姿が似ていて、「どっちを買おうか」と迷うかもしれませんが、店頭で説明を受けると実はこちらを選ぶ人が多い、陰の実力派といえます。

http://kadenfan.hitachi.co.jp/clean/lineup/pvbc200/

    

軽くてかわいいのに、吸引力抜群のギャップが魅力

アイリスオーヤマ ラクティ:オープン価格(実勢価格1万円台)

ラクティ(アイリスオーヤマ)

手に取った瞬間に「軽っ」と声が出る、とにかく軽さにこだわったクリーナー。業界最軽量の1.35キログラムしかなく、手元にかかる重量はわずか300グラムです。

そんなに軽くて吸引力は? と心配になりますが、縦と横に回転するサイクロン気流を発生させ、気流でゴミをかき上げる「サイクロンストリームヘッド」を採用しており、ダストピックアップ率99%以上の実力。両端からもゴミを吸い込むので、部屋の隅や窓ぎわまでしっかり掃除できます。

吸い込んだホコリの量を検知し、量が多い場合は赤、少ない場合は緑にランプが光って知らせる「ホコリ感知センサー」や、ダストカップ内がホコリ満杯で吸引力が低下していることを知らせる「お手入れセンサー」は、分かりやすくて気配り上手です。

白、ピンク、イエローの淡い色合いで、角を取った丸いディテールが「かわいい~」と女子ウケしそうなデザイン。2代目以降のサブクリーナーや、娘さんの部屋などにいかがでしょう。

http://www.irisohyama.co.jp/racty

     

ハンディータイプに延長管を付ける発想に、個性がキラリ

ドリテック クリンストームプラス:オープン価格(実勢価格1万円台)

VC-104 充電式サイクロンクリーナー「クリンストームプラス」(ドリテック)

スティック、ハンディー、高所掃除用の1台3役の掃除機。普段はスティック、車のシートや棚の下にはハンディー、棚の上やエアコンなどには高所掃除用でと、掃除したい場所によって形を変えて使い分けることができます。

リチウムイオン充電池を採用し、3時間の充電で最大50分の連続使用が可能に(Highモード:約25分)。パワーの強さをLowとHighの2段階で切り替えられ、使う場所に合わせて選択できます。

他社の2in1クリーナーは、スティックからハンディーを取り外しますが、「クリンストームプラス」は、ハンディーにヘッドと延長管を装着するというスタイルが個性的。ハンディーにすると1170gほどの軽さなので、思いついたときに片手でササッと使えます。1万円台のお得な価格も魅力的で、サブクリーナーとして考えてみては。

http://www.dretec.co.jp/products/other/VC-104.html

戸井田園子(といだ・そのこ)
 大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。

(ライター 内藤綾子)