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画質、ズーム、薄型 デジカメ理想を追求したLUMIX

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日経トレンディネット

コンパクトデジカメは、薄型軽量ボディーに30倍クラスの高倍率のズームレンズを搭載した「スリム高倍率ズームデジカメ」と、1型以上の大型センサーを搭載しながらボディーを小型軽量に仕上げた「高級コンパクトデジカメ」が売れ筋だ。前者は、スマートフォン(スマホ)では不可能な望遠撮影が手のひらサイズのカメラで手軽に実現できることが、後者はデジタル一眼並みの高画質な撮影能力が評価されている。

だが、「1型センサーと高倍率ズームレンズを搭載しつつ、ボディーは薄型でコンパクト」という、それぞれの特徴を兼ね備えた機種は長らく登場してこなかった。大型センサーを搭載しつつレンズのズーム倍率を高めると、レンズユニットがかなり大きくなってしまうからだ。薄さや小ささを追求したスリムデジカメの場合、「ズーム倍率を優先するか」「画質を優先するか」という二者択一の状況になっていた。

そのようななか、先の3つの要素をすべて合わせ持った製品が2016年春に登場し、話題を呼んでいる。パナソニックの「LUMIX DMC-TX1」だ。画質にもズーム性能にも携帯性にも妥協しなくてよい「デジカメの理想形」ともいえる意欲作は、写真ファンの期待に応えられる実力を持っているのだろうか。

1/2.3型センサー搭載デジカメとほぼ同じ大きさ

パナソニックが16年3月に発売したLUMIX DMC-TX1は、一見すると一般的なスリム高倍率ズームデジカメのように見えるが、実は1型の大型センサーを搭載しているのがポイント。1型センサーは、高級コンパクトでベストセラーとなったソニーの「Cyber-shot DSC-RX100」や、近ごろ一番人気となっているキヤノンの高級コンパクト「PowerShot G7 X Mark II」などと同じサイズ。一般的なスリム高倍率ズーム機のセンサーは1/2.3型なので面積は約4倍も大きく、画質面や高感度性能などに期待が持てる。

レンズは、35mm判換算で25~250mm相当の光学10倍ズームで、光学30倍が標準的になった昨今のスリム高倍率ズーム機と比べれば控えめだ。だが、前述の高級コンパクトは光学3.6~4.2倍にとどまるので、倍以上の望遠撮影が可能。十分に高倍率といえる。

1型センサーと光学10倍ズームレンズを搭載しながら、本体は十分にコンパクトに仕上げているのは評価できる。1/2.3型センサーの下位モデル「LUMIX DMC-TZ85」と大きさはほぼ同じで、言われなければ1型センサー搭載とは思えないほど。レンズ部分の張り出しは多少大きめだが、厚みは約44.3mmに抑えられているので、普段の持ち歩きもしやすい。

装備面では、電子ビューファインダー(EVF)を標準で搭載しているのもポイントだ。ミラーレス一眼などのEVFと比べれば表示はかなり小さく、細部を確認するのは難しいものの、直射日光が当たる屋外でも確実にフレーミングできるのはありがたい。背面液晶を見ながらの撮影よりも、カメラを体の近くでしっかりホールドできることから、望遠撮影時の手ぶれが抑えられる点も評価できる。

背面液晶は残念ながら固定式となっており、上下に動かない。ローアングルやハイアングルの撮影もラクにこなせるチルト式だとよかったが、可動式液晶にすると本体の厚さや重さが確実に増すので、薄型化を優先したのだろう。液晶パネル自体はタッチパネルとなっており、タッチした被写体にピントを合わせて撮影できるのは便利だ。EVFをのぞきながら液晶を指で操作してで、AFのターゲットを自由に指定できる「タッチパッドAF」機能があり、これは便利だと感じた。

撮影後にピント位置を変えられる「フォーカスセレクト」

DMC-TX1で便利だと感じたのが、ピントの位置を変えながら高速連写して、あとから好みのピントの写真が得られる「フォーカスセレクト」だ。機能を有効にし、構図を決めたうえでシャッターボタンを押せば、数秒で撮影できる。撮影後のピント位置変更や保存の作業も簡単で、画像処理によるボケの生成ではないので不自然な仕上がりにならないのが大きな魅力。ピント位置に迷うシーンでは実用的に使えるだろう。画像サイズは3504×2336ドットと多少小さくなるが、画質に不満はない。

撮影していてまず感じたのが、オートフォーカスの素早さだ。シャッターを半押しした瞬間に「ピピッ」と合焦音がするほどピント合わせはキビキビしており、撮影の快適さは同社のミラーレス一眼に迫る。3~4年前のLUMIXのスリム高倍率ズーム機は、ピント合わせの動きが確認できるほどオートフォーカスが遅かったが、その印象はまるでない。特に、画面タッチでピント合わせと撮影を実行するタッチシャッターの軽快さが増したので、料理やペット撮影などで積極的に使っていきたい。

前述の通り、レンズのズーム倍率は光学10倍で、35mm判換算の焦点距離は25~250mm相当にとどまる。1000mmに届かんとする昨今のスリム高倍率ズームデジカメと比べれば数字は大したことないが、実際に撮ってみると画角変化は意外に大きく、航空機や野鳥など超望遠を必要とするシーンでなければ不満なく使えそうだ。

10倍ものズーム倍率を持つだけに、解像感はさすがにズーム倍率を抑えた高級コンパクトにはかなわないものの、1/2.3型センサー搭載のスリム高倍率ズーム機と比べればひと皮むけた印象だ。特に、室内や夜景など低照度で感度が上がるシーンほど、従来モデルとの差を実感できた。全体にシャープネスがやや強めで、被写体によっては輪郭に白い縁取りが目立つものの、おおむね満足できるといえる。

優れた接写性能、価格は高いがお薦め

特に評価できるのが接写性能だ。最短でレンズ前5cm(ワイド端)まで寄れるのだが、ある程度テレ側にズームしても最短撮影距離がほとんど延びないので、テレマクロ的な撮影ができるのは魅力だ。DSC-RX100で「料理や花、小物が撮れない」と不満を持っていた人には魅力的なカメラといえる。

DMC-TX1の実売価格は8万3000円前後と、1/2.3型センサー搭載の兄弟モデル「LUMIX DMC-TZ85」(実売価格は4万5000円前後)と比べるとかなり高めなのが悩ましい。DMC-TZ85は写りもなかなかなので、コストパフォーマンスやズーム性能を重視するならばDMC-TZ85がベターな選択となるだろう。

だが、先に述べたとおり、DMC-TX1は「画質にもズーム性能にも携帯性にも妥協しなくてよい」という現在唯一のポイントが魅力だ。これまで、3~4倍ズームの高級コンパクトを使っていてズーム倍率に物足りなさを感じていた人や、ズーム性能を重視してネオ一眼スタイルの高級コンパクトを購入したが大きさに閉口して持ち出さなくなった人は、注目する価値があるカメラといえる。4K動画撮影機能や、4K動画から800万画素相当の写真を切り出す4Kフォト、ピント位置をあとから選択できるフォーカスセレクト、優れた接写性能など、実用的な機能が充実している点も魅力的だ。スキのない高性能モデルとして、夏のレジャーシーズンに向けてカメラを新調しようと考えている人に薦めたい1台といえる。

(日経トレンディネット 磯修)

[日経トレンディネット 2016年6月2日付の記事を再構成]

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