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臼井流最高の話し方

ビジネスで「嫌いな人」を受け入れる会話のコツ

臼井由妃 健康プラザコーワ、ドクターユキオフィス代表取締役

2016/7/13

 誰にでも、苦手な人や虫が好かない人はいるものです。プライべ―トならば「付き合わない」「顔を合わせない」という選択もできるでしょうが、仕事ではそうもいきません。好き嫌いの感情で付き合う相手を振り分けていては、出会いを狭めチャンスを遠ざけます。最高の結果を出す人にはなれません。

 「嫌いな人などいません」

 「誰とでも、上手にコミュニュケ―ションを図れます」 

 そう私は公言していますが、実際は嫌悪感を抱いてしまう人や、苦手意識が働いて委縮してしまう相手もいます。特に苦手なのは、自分より立場が上と思う人には、ぺこぺこして従順そうに振る舞うのに、下の者には横柄だったりする、人によって態度を変える人です。

 先日のことです。

 「お電話ありがとうございます、○社の臼井です」

 たまたま社長である私が、会社の代表電話を取りました。

 「君も臼井っていうの? ところでさ、社長いる? いたら出してよ」

 何とも横柄な口ぶりです。

 「失礼ですが、どちら様ですか?」

 「Mって言えば分かるよ、早くしてくれないかな~」

 「どちらのM様でしょうか?」

 この時点で相手は誰であるか私には分かりましたが、電話の主はいつも腰の低いMさんとは思えません。信じたくない気持ちでいっぱいです。Mさんは私と電話で話をしたことがありませんし、まさか社長の私が電話を取るとは思っていなかったのでしょう。

 「まったく対応が遅いんだよ」とまで言ってきました。そこで努めて冷静に、

 「もしもし……私が社長の臼井ですが」と言うと、「えっ」と声が裏返りました。

 「社長、声が若いから……」と見え見えのお世辞。

 「まいったな、ちょっと会社で嫌なことがあったから……」と意味不明の言い訳で自己弁護。

 いつもの対応を知っているだけに、「そんなにコロコロ態度を変えるなんて」と不快感が募りました。

 似たような経験を、あなたもなさっていませんか?

 相手によって態度を変えてしまうのは、損得勘定で人と接していることの現れです。気配りのない対応の最たるもので、嫌われ、信用をなくすのは間違いありません。

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