小型でも80型映像 ソニーの新プロジェクター
ソニーから新コンセプトのプロジェクターが登場した。「LSPX-P1」だ(図1)。手のひらの上にも載る小ぶりな本体には、映像を投映するレンズのほか、動画の音声を再生するスピーカー、単独動作用のバッテリーが搭載されている(図2)。
特徴はまだある。映像の投映距離が極めて短いことだ。通常、プロジェクターは数メートル離れたところから映像を横方向へ投映する。だがLSPX-P1は、本体のレンズから斜め方向に映像を投映する。この仕組みにより、わずか28センチの距離から、テレビのサイズにすると80型に相当する大画面映像を投映できるという。
楽しみ方も個性的。例えば、本体をテーブルに置けば、映像をテーブル面へ投映できる。子どもなどと一緒に映像を楽しめそうだ。また別売のスタンドと組み合わせれば、インテリア感覚でプロジェクターを導入できるのも特徴だろう(図3)。
ただし、映像の明るさが100ルーメンしかなく、室内を暗くしないと映像の色味が変わり、判別しづらいときもあった。昼間のリビングなど、明るい環境での利用は苦手のようだ。
操作にはスマホアプリを使う(図4)。スマホ内の写真を投映したり、時計や窓枠などを投映したりするモードも用意する。このほか付属のワイヤレスユニット経由でパソコンやAV機器の映像も投映可能だ(図5)。
(ライター 原如宏)
[日経PC21 2016年7月号の記事を再構成]
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