お金のたまる人はトイレットペーパーを切れ目で切る

日経マネー

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「料理を作るのが好きで、トイレットペーパーを切れ目で切る人は、お金がたまりやすい人かもしれません」と、ディグラム・ラボ代表取締役の木原誠太郎さんは言う。同社は、統計手法を用いて人間の性格や心理を分析し、マーケティングリサーチやコンテンツ作成などを行う会社だ。

同社が最近、ビザ・ワールドワイドと共に行った「貯蓄賢者」調査(1000万円以上の貯蓄を持つ30代男女が対象)によると、下図のような「性格波形」を示す人が、男女共に最もお金がたまりやすい(貯蓄志向が強い)という結果が得られた。

(イラスト:イマイ ヤスフミ)

エコグラムという性格診断法で用いられる、性格を構成する5つの要素のうち「母性」と「論理性」が高く、「父性」「奔放性」「協調性」が低いという波形。簡単にまとめると、自己顕示欲やプライドは低く、優しく感受性が豊かで、計画的に物事を行い、落ち着きがあって、マイペースな人だ。

「組織では、目立たないけど実務に優れたナンバー2タイプ。出過ぎたことはせず、リスクは取らず、空気を読みながら、ここぞという時に行動する人」(木原さん)。こういう人は、収入が結構ある一方で、支出が少なめなのだという。

自己顕示欲やプライドが低ければ、ブランド品や高級車などは買わなそう。落ち着いていれば衝動買いもしないし、マイペースなら人付き合いで余計な出費は増えない。といったことが想像できる。

そして、この波形の人に特徴的な行動や志向の傾向を挙げたのが、冒頭のコメントにも出てきた「料理好きで、トイレットペーパーを切れ目で切る」ような人だ。このほかには、理系思考、店員に注文を間違われても気にならないといった特徴がある(下図の上)。逆にお金がたまりにくい人は、下図の下に示したように、整理整頓が苦手、財布にお守りが入っている、太りやすい――といった行動・志向の傾向があるという。

(イラスト:イマイ ヤスフミ)

木原さんが、お金のたまりやすさの点で最も重要な要素と主張するのは「論理性」。これが低い人は、貯蓄賢者になりにくいとはっきり言えるそうだ。「論理性が高い人は、物事を可視化して整理整頓し、計画的に行動できる人です」。

この論理性を高めるには、日記を書いたり、日々の雑感を記録したりして、自分の考えや周囲の物事との関係性を可視化する(まとめる)訓練をするといいという。

「貯蓄賢者」調査をベースに作られた、自分の貯蓄志向や自分に合った貯蓄方法を診断してくれるウェブコンテンツ。20の質問に回答することで、男女各27種類(計54種類)の診断タイプに分類され、「貯蓄賢者指数」やアドバイスが提示される。

(日経マネー編集部 小谷真幸)

[日経マネー2016年7月号の記事を再構成]

日経マネー2016年8月号

著者 :日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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