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新入社員ですら仕事を引き受けない

上司は部下に仕事を発注し、部下はそれを引き受ける。こんなあたりまえのことが、スムーズに行われないことが増えています。

上司は部下の責任範囲を広くとらえ「君の仕事だろ」と指示するのですが、部下は「それって僕の仕事なんですかねえ」と抵抗する。そんな話をよく聞きます。

最近では、新入社員の中にも仕事を素直に引き受けない者が出てくる始末。いったいなぜこのようなことになってしまったのでしょう。

どうやら成果主義の人事評価制度の影響もありそう。部署やチームにとっては大事な業務でも、自分の成果に直接はつながらない仕事は引き受けたがらないのです。

今回は、仕事の発注をめぐる上司と部下の溝を考えます。

上司の言い分

仕事を依頼しても素直に受けない部下にはイライラしますね。「それって僕の仕事なんですかねえ」なんて自分が部下だった頃は、絶対言いませんでしたよ。上司から仕事を発注されたら部下は引き受けるのがあたりまえでしょう。

いまの部下達は、自分の仕事の範囲をすごく狭くして、その中だけを最適化しようとしているように見えますね。仕事をしていれば誰の担当範囲か微妙な案件はたくさんでてきます。その振り分けに対して、いちいち抵抗されたら仕事になりません。

本当は、「僕がやりましょうか」と言ってくれることを望んでいます。でも、そんな部下はいません。もう期待しないことにしました。せめて、素直に仕事を受けてほしいと思っています。最近では部下が引き受けてくれない仕事を私がやることも増えてきました。やっていられませんよ。

【部下に求めること】

*素直に仕事を受けてほしい

*できれば「私がやりましょうか」と言ってほしい

*自分の役割を広げて認識してほしい

部下の言い分

上司の指示に従わなくてはならないことはわかっています。ただ、なんでもかんでもこっちに振ってくるのはやめてほしいですね。僕だって、自分の仕事だと思えば引き受けますよ。役割上、こちらに振るのはおかしな仕事まで振ってくるから、「それは僕の仕事でしょうか」と下手に出て聞いてるんです。

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