プロが止める!「転職してはいけない人」の3つの特徴ミドル世代専門転職コンサルタント 黒田真行

この3つのキーワードが先行する状態は、なんらかの焦りを持たれているケースで、通常と比べても視野狭窄(きょうさく)の袋小路に入りかかっている可能性があります。

1つめの「今」というキーワードは、「転職した瞬間から、一定以上の役割や報酬を求めてしまう」というケースです。

「転職後すぐ部長以上の役割を担いたい」「入社した段階から前職水準の年収を確約してほしい」という方がおられます。こういう場合、相思相愛で最終面接まで進み、ほぼ内定が決まりそうな場面でも、条件面の考え方の相違で破談になることもあり、活躍機会を逃してしまう残念な事態になりがちです。

守るべき家族や生活がある以上、特に経済面での安定性の確保が最優先されることは当然です。ただ、逆の観点から見ると、雇用する側にも「採用した人が必ずしも自社の風土や業務に適性を発揮して活躍してくれるかどうかわからない」というリスクがあります。

特に、業界や職務に土地勘がある方であれば、自分なりに生み出せる成果もある程度見通せるはずなので、半年後や1年後にどれだけの成果を出せば、どんな待遇が得られるのかを確認しつつ、入社直後の、双方にとってのテスト走行期間は、いくらかの条件的譲歩をするということも有効な戦術になりえます。ぜひ「時間を味方につける」という考え方も視野に入れていただければと思います。

2つめの「ここ」というキーワードは、主に求人案件の重要な選択肢となる、業界や仕事、地域を指しています。

業界や仕事については、「今までやってきた業界」「今まで担当してきた職種」しか選択肢に入らないという“限定型”と、「絶対に考えたくない業界」「決して検討したくない職種」が多い“食わず嫌い型”があります。

「これまで積み上げてきた経験という財産を手放したくない」という気持ちは、とても自然なものですが、「自分が気づいていなかった強みが発揮できる機会」や「自分の経験が意外なところで転用できる機会」まで潰してしまうのはもったいない、と思う場面は本当に多いものです。

また、地域については、長く暮らしている地域や通勤可能な範囲に過剰にこだわる“テリトリー型”の活動を指しています。家族の介護や、健康に関することなど、やむをえないケースを除けば、エリアを広げるだけで選択肢が10倍以上に増えることもよくあります。

3つめの「自分」というキーワードは、「自己の能力を固定的なものとしてとらえていること」を指しています。

これも、時間を味方に付けられていない現象の1つですが、「自分の能力はこれ以上、進化も成長もしないもの」ととらえてしまうリスクです。

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