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「40代以上のミドル層はリストラ候補」と見なし、若年重視主義がまだまだ根強い日本企業。役職定年や配置転換など、新陳代謝を促すシステムは、人材不足といわれる今も静かに回り続けています。ただ、いくら居心地が悪くなったからといっても、すぐに転職をお勧めできない人も多数おられます。35歳以上のミドル世代専門に転職支援をしている立場から「転職してはいけない人」について触れておきたいと思います。

「大手企業、年収1000万円以上、転職経験なし」

あくまで一般的傾向としての話ではありますが、転職の相談に来られる方の中で

●これまでの労働条件が比較的恵まれている方(企業規模・報酬・役職など)

●社外接点が少なく、転職などの経験値が少ない方

などは、いきなりの転職をお勧めしないことがあります。

特に「45歳以上で大企業勤務、年収1000万円以上、転職経験なし」で、転職先に求める条件が「現状維持かそれ以上」という方とお会いすると、まずはじっくりとお話を伺った上で、転職をする前に考えておくべきことをお伝えしています。社内での役割の変更やそれに伴う処遇の低下、早期退職金制度など、ご本人からしてみると「期待感ややりがいを感じにくく、また居心地もよくない」という理由で転職を検討されるケースが多いのですが、社内での働き心地が低下したからといって、社外でそれが取り戻せる確証はどこにもありません。

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「しまった。こんなはずじゃなかった」と思うことや、「あの時、辞めなければよかった」と後悔することもしばしばあります。特に、転職相談でお会いした時点でまだ退職しておられなければ、もう少し仕事を続けながら転職そのものの市場調査とリスク分析をしてみることを勧めるケースが多いのが実情です。

個別にお話を伺って、ご自身のキャリアの市場での相場観を把握しておられる方、もしくはやりたいことが明確でリスクを取ることへの覚悟ができている方の場合は、その限りではありません。そういう方は、ご本人が後悔する可能性もきわめて少ないため、ご本人のご希望をかなえるべく、あらゆる方法を使って伴走させていただいています。

「今、ここ、自分」志向の転職活動

転職した後で後悔する方の傾向として、「今、ここ、自分」志向というものがあります。

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