印象があっという間によくなる3つの話し方ルール
「お変わりありませんか」は大人のあいさつ
「出世ナビ」では現在の連載と並行して日経Bizアカデミーから過去の人気記事を順次再公開します。毎週水曜の更新をお楽しみに。
人は見た目で9割が決まると言いますが、
「見た目では分からないものだね、あまりいい感じじゃなかったなあ」
せっかくの好印象がたちまち崩れることがあります。その原因のほとんどは話し方にあります。
何気ないひと言や耳ざわりな口ぐせ、毒のある言葉、相手の立場を考えない発言、余計な相づちなど。たったひと言で、感じの悪い人になってしまうことがあります。
初対面で、ひと通りのあいさつをすませ会話を始めたら、よそよそしい雰囲気を感じる。先ほどまで饒舌(じょうぜつ)だった相手が無口になる。目が泳いでいる……。
あなたは、こういう場面を経験したことはありませんか?
これは「早々に話を終えてほしい」「関わりたくない」という無言のメッセージで、相手は心にバリアを張っている状態です。
この連載をお読みになっているあなたは、言葉使いや礼儀、マナーに配慮して人付き合いをなさっていると思いますし、初対面のときには細心の注意を払っているに違いありません。しかし、いま一つ会話が弾まない。
「おかしい、なぜだろう?」
人は自分のミスには意外と気が付かないものです。それは気遣いができないというよりも単なる「習慣が招くミス」だから。何気ないひと言が、知らないうちに人間関係にブレーキをかけている場合がほとんどです。
(1)ゆっくりと話す
好きなことや自信のあることを話すときや、相手が関心を示す様子が分かるとうれしくなって早口になるものです。また「聞いてほしい、もっと話しがしたい」という気持ちが先走り、体も前のめりになります。