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新鮮レトロな北欧ファッションに注目

フィンランドのファッションブランド、アジア市場進出へ

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NIKKEI STYLE

森と湖の国、フィンランド。首都ヘルシンキには個性豊かなデザイナーたちのショップや独創的な建築物が並び、世界の人々を魅了しています。ヘルシンキは2012年のワールド・デザイン・キャピタルに選出され、さらにここ数年は国際的なコンテストの舞台でフィンランドのファッションブランドが独自の存在感を確立してきました。建築やデザインだけでなく、ファッションも世界に認められるようになってきたのです。

2016年3月、フィンランド政府による「フィンランドデザインプロジェクト(Lifestyle Growth Program)」が始動。5月19日には東京・港区のフィンランド大使館で、同プロジェクトの発表を兼ねたレセプションパーティーが開催され、フィンランドのファッションブランド8社が一堂に集まりました。これから日本に上陸するブランドも含めて、フィンランドファッションの魅力を探ります。

音楽と現代アートにインスパイアされたファー&レザー

オナール(ONAR)

フランス、イタリア、イギリス、米国のファッション媒体でも取り上げられ、今注目を浴びているのがオナール。色鮮やかなファーやレザーを使ったアクセサリーや小物が主力商品です。

テクノ音楽が好きというデザイナー兼最高経営責任者(CEO)のイレネ・コスタス(Irene Kostas)さんは「持続可能な、倫理的に正しい形で商品を提供する」ことがブランドの大きな価値だと話します。毛皮用に動物を殺傷するのではなく、既存のビンテージ・ファーのリサイクルや、牧羊の副産物であるラムスキンやウールを使い、レザーは100%植物原料でなめしたもの。色の組み合わせにも独自のこだわりを持ち、一見ミスマッチと感じられる配色をあえて使うことでオナールの世界観を表現しています。

創業してまだ2年。2016年3月にはヘルシンキに旗艦店が誕生。日本では9月からユナイテッドアローズで購入できます。

高機能でコンテンポラリーなファーファッション

ゲンミ(GEMMI)

今年1月には首都ヘルシンキでもマイナス25度を記録したというフィンランド。「冬の時期にはひたすら防寒が重要になります」(日本フィンランドデザイン協会副理事長の田熊里子さん)。冬の長いフィンランドでは機能性の高いファッションが求められます。これは毛皮の世界でも同じこと。とはいえ若い世代は、重たいファーコートは敬遠します。

そこでゲンミは「コンテンポラリーなファーファッション」を掲げ、幅広い年齢層に向けたコレクションを展開。なかでも、指でつまみ上げられそうなほど軽いリバーシブルコートは高品質なブルーフォックスファーを使い、裏地のない一重の超軽量コートながらも十分な保温性があるとのこと。

「若い世代にはショート丈のファーコートも人気があります」(代表取締役社長のスサンネ・スタンフォルスさん)。気取らず、飾らずファーを着たい日本女性の心をつかみそう。高級感がありながらトゥーマッチにならず、いろいろなシーンで活躍しそうです。

人生のストーリーをファッションで表現

イヴァナ・ヘルシンキ(Ivana Helsinki)

フィンランド発のブランドとしてマリメッコと並び知名度の高いイヴァナ・ヘルシンキは、1998年にスホネン(Suhonen)姉妹によって設立されたブランドです。北欧のデザインにアメリカンビンテージとスラブ文化のエッセンスが加わり、ノスタルジックに仕上げられています。ドレスは体のラインを意識させないシェイプで優しいイメージ。フィンランドの植物やムーミンがモチーフとなったデザインはちょっぴりレトロテイスト。上品で控えめながら、流行に左右されない大人のかわいさにあふれています。

デザインには、「(人生の)ストーリーを大切に」という作り手の思いが反映されています。

「デザイナーで妹のパオラ(Paola)は、才能あふれる女性。芸術家でもあり映像作家としても活動しています。人生の旅をしながら、記憶されていった様々な風景を断片的に切り取って、それをデザインに反映しています」(創立者のピルヨ・スホネンさん)。日本でもBEAMSや楽天、Palm maisonなどのショップなどで購入可能です。

大切なものを長く身につける豊かさ

イヴァナ・ヘルシンキのデザイナーであるパオラさんは「私の人生で大切なものを深いところから表現したアート作品が、そのままファッションデザインになる」と言います。『ファッションに人生を反映させる』という考え方は、厳しい気候や歴史が背景にあるフィンランドならではのものかもしれません。フィンランド人は愛すべきものを直感的に自然の中に見出して、それを日常生活に取り入れることができるのでしょう。

フィンランドに暮らす日本人の田熊さんは「フィンランドは税金が高いので給料の手取り額が少なく、ファッションへの出費は日本人に比べてかなり少ないと思います。そのため流行を追うというより、なるべくはやりすたりの少ないファッションを好みます。女性の社会進出も進んでいるので、『か弱さ=女性らしさ』と考える日本とは違い、『セクシーさ=女性らしさ』のイメージが強いのです」と話します。

自分の人生で欠かせないものをファッションを通して表現し、それを大切にしていくのがフィンランドスタイル。日本人の感覚にも不思議に通じ合うものが感じられます。

オナール(ONAR) http://onarstudios.com/
ゲンミ(GEMMI) http://www.gemmi.fi/
イヴァナ・ヘルシンキ(IVANA HELSINKI) http://shop.ivanahelsinki.com/

[取材協力:フィンランド大使館商務部<Finpro> http://www.finpro.fi/ ]

(ライター 大崎百紀)

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