「荒れ相場は買いのチャンス」 勝ち組投資家の思考2016年個人投資家調査(上)

日経マネー

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年初から株価の乱高下が続く2016年。右肩上がりだったアベノミクス相場は完全に異なるフェーズに突入した。試されるのは、投資家の真の実力だ。波乱相場も負けずに切り抜けた「勝ち組」と痛手を被った「負け組」を、調査データを基に比較。成功するもうけ方を2回に分けて探っていこう。

投資で利益を稼ぐには、どんなことに注意すべきなのか。投資で成功している人はどんな運用をしているのか。個人投資家にとって有益な情報を収集するために、『日経マネー』誌は、インターネットで「個人投資家調査」を毎年実施している。2016年の調査は10回目に当たり、今回の調査は16年3月29日(火)から4月11日(月)に実施した(調査の概要は記事末を参照)。

波乱相場で「勝ち組」減少

有効回答者数は2678人で、このうち、16年1~3月の波乱相場で負けなかった「勝ち組」(日本株の運用成績が年初比▲1%以上の損益)は、3割未満にとどまった。過去5年間には勝ち組が順調に増えていたが、波乱相場では様相が一転。「負け組」(同▲1%を超える損失)が急増した。

14~15年の連勝さんも、アベノミクス相場前の11~12年に連勝した投資巧者も、同時期の日本株の運用成績は4割を切っている。それだけ難しかった荒れ相場における勝ち組の投資スタンスを探ると、従来とは異なる成功の条件が浮かび上がってきた。


勝ち組は買いを続行

勝ち組と負け組を投資行動を比較すると、まず1~3月の荒れ相場での対応では、「購入の好機とみて、株を購入した」という回答で勝ち組が負け組を大きく上回った。

3月以降の心境については、勝ち組・負け組にかかわらず「株式投資を継続」と回答した投資家が多くを占めた。また、今年の相場見通しについては、勝ち組・負け組ともに大きな差はなく、「日本相場は弱気」と見ているようだ。

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【2016個人投資家調査とは】

個人投資家にとって有益な情報を収集するために『日経マネー』誌が毎年実施しているインターネット調査。2016年で10回目になる。16年の調査は3月29日(火)から4月11日(月)に実施した(集計は日経BPコンサルティング)。有効回答数は2678。告知は日経BP社、日本経済新聞社、協力金融機関、専門家、著名個人投資家のサイト・メルマガ・ブログ・SNSなどで実施した。

告知協力企業・個人は以下の通り(順不同・敬称略)
楽天証券、マネックス証券、松井証券、カブドットコム証券、岡三オンライン証券、SBI証券、新生銀行、マネーパートナーズ、セントラル短資FX、野村インベスター・リレーションズ、ストックボイス、専門家(岩本秀雄・叶内文子・豊島逸夫・藤本誠之・和島英樹・藤ノ井俊樹)、個人投資家(山崎和邦・内田衛・夕凪・rika・かすみちゃん・夕刊マダム・まつのすけ・ようこりん)

(日経マネー編集部 中野目純一)

[日経マネー2016年7月号の記事を再構成]

日経マネー 2016年7月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)


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