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この15年間で拡がった給与の業界格差(前回記事参照)をひもといてみると、出世の仕組み、特に給与の増減から考える業界が4種類に区分できることがわかります。

(5)出世=昇進で平均の1.7~2.2倍の年収が手に入る >>

<<(3)40代で2倍!わずか15年で広がった業界格差

第一の区分はいまなお全年齢を通じて平均年収が上がり続ける「右肩上がり型」業界。この業界では50代で平均年収が900万円以上になります。そこで働く人は全体の4割ほど。

第二の区分では、50代後半になると年収が平均して100万円以上下がります。これを「山形」業界と定義しました。年を取って年収が100万円以上下がるとはいえ、この業界のピーク時平均年収は右肩上がり型と変わらず、900万円ほどあります。

第三の区分は「台地型」。第四の区分は「平地型」と定義しました。

それぞれ、どのような特徴があるのか見てみましょう。

今なお4割の企業が右肩上がりで給与を増やしている

給与が右肩上がりに増えるのは昭和の時代の幻想。

そう思っている人が多いかもしれませんが、統計を見るとそうではないことがわかります。2016年に公表された厚生労働省の賃金構造基本統計調査データで見ても、いまなお39.4%の人たちが右肩上がりの業界で働いているのです。

それは具体的に、以下の業界です(表の数値はすべて厚生労働省による賃金構造基本統計調査を基に計算)。

もちろんこれらは大枠での区分によるもので、細かい業界区分では事情が異なります。たとえば製造業とひとくくりにしていますが、その中でも自動車などの輸送機械器具製造業や化学工業は比較的年収が高めです。一方で食料品製造業や繊維工業は低めの年収となっていたりします。

重要なことは、賃金カーブが「おじぎ」をしていないこと。ちなみに賃金カーブのおじぎとは、一度あがった給与が年齢基準で引き下げられることをいいあらわした私の造語です。

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