2016/5/29

起業にトライ

――業績推移はどうでしょうか。

業績はおかげさまでとても堅調に推移しています。個人的に「売り上げはいつも結果」と考えていて、どちらかというとプロダクトや、それを利用する個人へ提供する価値の最大化を常に意識しています。それを社内の各チームが一丸となって取り組んだ結果、堅調な業績がついてきているのだと思います。現在、月間100万人、1万5000社を超える企業に利用していただいています。

――スタートアップはうまく進み、新規株式公開(IPO)に向けて新たなステップを迎えていますが、今後の課題は何ですか。

まだまだ目標の1%も満たしていないと思っています。私達のミッションは「シゴトでココロオドルひとを増やす」です。英語でいうと、「Do what you love」。「シゴト」がネガティブな雰囲気を含んでいる現状を脱し、誰もが「本当に愛しているコト」に100%コミットした結果、その活動が世の中をより良い場所にすることに貢献し、経済力や社会的地位も自然とついてくる――。そんな世界を実現したいと思っています。

そのために、まずは「はたらく全ての人のインフラに」を目標に掲げてここ1年、オープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)や個人記事投稿機能など、働く人たちが活用できる新しい価値を矢継ぎ早にリリースしてきました。今後の課題としては、ウォンテッドリーをビジネスとしてしっかり成長させながら、イノベーティブなマインドや姿勢を組織として維持していくことだと思います。

■一人ひとりが生まれてきたことに意義を感じられるために

――最終的な目標は何ですか。

繰り返しになりますが、「シゴトでココロオドルひとを増やす」の実現ですね。「自分が何にココロオドル」のか分からない人も多いと思います。まずはウォンテッドリーを活用する中で、自分がココロオドルポイントを発見してもらい、そういった環境に飛び込み、全身全霊でそのコトにコミットすることでドキドキ、ワクワクしながら生きられる人を増やしたいです。

これからの社会では、シェアリングエコノミーやAI(人工知能)の普及に伴うあらゆる資源の分配最適化で、生きることにお金はかからなくなっていくと思います。お金を稼ぐために生きる必要性が薄らぐとするなら、では何のために自分の命を使うのか。それぞれの人がしっかりと自分の使命をみつけ、生まれてきたことに「意義」を感じられる、活動的な人生をおくれる人を増やす一助になりたいです。

(代慶達也)

仲暁子氏(なか あきこ)
ウォンテッドリー代表取締役CEO。1984年生まれ。2008年、京都大学経済学部卒、ゴールドマン・サックス証券入社。退職後、フェイスブック日本法人に初期メンバーとして参画。10年9月、現在のウォンテッドリーを設立し、フェイスブックを活用したビジネスSNS「ウォンテッドリー」を開発。12年2月にサービスを正式公開。
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