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ビジネス向け交流サイト(SNS)を通じた人材仲介サービスを展開するウォンテッドリー(東京・港)。月間100万人、1万5千社が利用と急成長中だ。最高経営責任者(CEO)の仲暁子さんは、京都大学卒業後、投資銀行、漫画家修業を経て20歳代で起業した。「日本版リンクトイン」を目指すという若手女性経営者の野望は実現できるのか。仲さんに話を聞いた。

ミスコンを企画して失敗、起業して空中分解の京大時代

――なぜ起業をしようと考えたのですか。

起業は常に手段だと思っています。京大時代にミスコンを企画して失敗したり、学生4人でなんちゃって起業をして途中で空中分解しました(笑)。学生の時に起業にチャレンジした際は「起業すること」が目的になっていました。しかしその失敗で、今後の人生何があっても起業は手段にしよう、と心に決めました。

何かどうしてもやりたいことがあった時に、そのビークル(手段)として株式会社にすればいいし、適切であればNPO(非営利組織)やNGO(非政府機関)、ひいては個人事業主でもいいじゃないか――。みたいなスタンスですね。なのでウォンテッドリーについては、サービスを展開していくにあたってビークルがあった方がいいと思ったので登記しました。

――京大のミスコンは幻に終わったわけですが、なぜうまくいかなかったのですか。

京大は自由の学風というだけあり、ミスコンという企画の性質に賛同しない団体が幾つかアライアンスを組んで反対のムーブメントがおきました。当時は辛かったですが、今思うと、様々な思想や価値観がそれぞれしっかりと自己主張しながら共存し得る稀有(けう)な環境に身を置けたということで、よい経験だったと思っています。

とにかく目の前の課題にひとつずつ向き合って全力で

――京大を出て、高報酬の金融機関に勤めていたのに、辞める。親御さんや周囲から反対されませんでしたか。しかもプロのマンガ家も目指していたとか。

親には軽く反対されましたが(笑)、常に言い出したら聞かない性格なので最後は応援してもらいました。うちはかなり放任主義なので、自由にやらせてもらえる一方で常に信じてくれていて、必要な時は支援してもらえて、本当に感謝しています。

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