改めて現代に響く高祖父渋沢栄一の言葉渋沢健・コモンズ投信会長に聞く(下)

最近は、渋沢栄一に関する著作も多い。

栄一について研究を始めたのは、会社を立ち上げた40歳ぐらいの時です。それ以前は、小学生のころに栄一に関する本を読んだぐらいで、私にとっては歴史上の人物の一人でしかありませんでした。改めて栄一の言葉を読んでみると、現代でも思想として通用するものがたくさんあることに気付き、もっと勉強してみようと思ったわけです。

例えば、コモンズ投信で手掛けているSEEDCapや社会起業家フォーラムなどのプログラムを通じたプロフィット(営利)とノンプロフィット(非営利)の架け橋となる活動は、栄一の言葉を借りれば、道徳と経済の関係を表した「論語と算盤」です。国が富むためには、論語か算盤、どちらが大切かではなく、両方を合わせる「と」の力だと栄一は言っているわけです。私は、その両方がうまくかみ合った時に、子どもたちの未来につながる持続性のある経済や社会をつくり出すことができると考えています。

私がビジネススクールで学んだ当時は、ソーシャルビジネスという発想自体ほとんどなく、ビジネススクールにもそうしたことを教える授業はありませんでした。しかし最近は、ビジネススクールでも、ソーシャルビジネスを取り上げるところが増えているようです。MBAも時代の変化に合わせて進化しているのだと思います。

インタビュー/構成 猪瀬聖(ライター)

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