「10年後を考えメモを書く」高原流出世の極意ユニ・チャーム社長 高原豪久氏

「『キャリアビジョン・キャリアプラン』欄には、10年後の目標は何か、目標とする人物は誰か、誰から何を学ぶのか、そのようなキャリアビジョンを実現するためには、どのようなキャリアを歩むべきかについて記載します。つまり、自分のキャリアは自分でつくることを目指し、自分でじっくり何をしたいのか、どのくらいのポジションにいって責任のある仕事をしたいのかを考えないといけないということです」

ユニ・チャーム社長 高原豪久氏

「『出会いと気づきメモ』欄には、気づいたこと、誰かが発言したことなど、なんでもどんどんメモするようにします。我が社では『書くこととは考えること』と思っているのでとにかくメモをしています」

「キャリアビジョン・キャリアプラン」に記入されたことは、上司と部下の間で共有されるのですか?

「そうです。結局、若手、ミドル、エグゼクティブの各階層をどう育てるかは、この『キャリアビジョン・キャリアプラン』が基になります」

人材育成のみならず、会社の事業運営を行う上で用いる計画も10年スパンで考えるのでしょうか?

「我が社の場合は、戦略は長期、中期、短期、超短期といった区分でつくります。長期はだいたい10年から15年で、現在2030年のビジョンづくりをスタートしています。現在進行中の中期プランは2020年までのプランで、投資家にも開示しています。中期は3年単位で、以前は一旦作成したらフィックスしていましたが、数年前から3年のローリング形式に変更し、毎年3年計画をつくり替えています」

「そして1年、半年は毎期ごとに作成しています。なお半期計画には月別の詳細なアクションプランにまで落とし込みをしています。そして毎週作成する日別30分単位の行動予定表があります。これは単純にスケジュールを記すだけでなく、その時間に実施する活動の目的や成果目標まできちんと書くことにしています」

トップとして最も大事な役割は何だと考えますか。

「リーダーにとっての重要なことは月並みですがビジョンを示すことだと思います。社員一人ひとりが様々な夢を持ち、個性も多様であることは尊重しますが、全社員で共有し、一致団結できるようなビジョンがなければ、社員たちの努力が分散し、大きな成果をあげることはできません。つまり全員の努力のベクトルを合わせるのがトップの役割で最も重要なことではないでしょうか」

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