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ユニ・チャームの高原豪久社長。社員自らが計画を立て、自ら実行できるように速やかに行動する「SAPS(Schedule、Action、Performance、Schedule)手法」を導入し、社員全員の力を高める「共振の経営」という独自の経営手法を確立、高成長を続けている。父親時代のカリスマ経営から脱却し、世界に広がる創業2代目の高原流のマネジメント論について聞いた。

 グローバル化を推し進め、グループ社員の8割強が外国籍です。SAPS手法を導入した「共振の経営」は外国人社員にも有効ですか。

「誤解している方もいます。『共振の経営』というのも、日本企業によくある集団主義のような経営手法だろうと。標準化した仕組みを徹底し、効率だけを重視しているような硬直したマネジメントをしているのだろうと。しかし、それは違います。決してそうではありません。我が社が目指す『共振の経営』の根幹にあるのは『人間性の尊重』です」

「個性を重視し、一人ひとりの個性を生かして成果をあげることを目指すものです。『人間性の尊重』は国境を越えられる理念ですので、社員の総数の80%以上はいまや外国籍ですが、じわじわと浸透してきています。『共振の経営』を構築するために、参考にしてきたトヨタ自動車の『トヨタウェイ』も『人間性の尊重』を大切にしています」

 高原さんは分厚いシステム手帳を携帯していますが、これがSAPS手法のベースとなるツールですか。

「はい、我が社の理念や行動の仕方などをまとめたシステム手帳『The unicharm way』です。10種類の冊子をはさみ込んでいますが、その中に『私のキャリアビジョン・キャリアプラン&出会いと気づきメモ』という冊子があります。この冊子は、10年間の自分のキャリアを記入する『キャリアビジョン・キャリアプラン』欄と、人との出会いの中で気づいたことをメモする『出会いと気づきメモ』欄に分かれています。我が社では『書くこと』『メモすること』を大切にしておりますが、これが風化しないようにするために、こういった冊子を全員で活用しています」

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