自分スタイルに合わせて選ぶ、一番楽できる洗濯乾燥機
私をささえる最愛家電
衣替えの時期がくれば、梅雨も間もなくです。洗濯のことを考えただけで気持ちがどんよりする人が多いかもしれませんね。そんなストレスを一気に解消してくれるのが最新鋭の洗濯乾燥機。タテ型とドラム式の大きく2種類あり、機能もさまざま。「どれが良いの?」と迷う人が少なくありません。家族構成や必要な機能などから、選択のポイントをご紹介します。
洗浄力、におい除去機能で選ぶなら
タテ型洗濯乾燥機 NA-FWシリーズ(パナソニック)
半年間タンスの奥にしまい込んだ服を「さぁ、着よう!」と思ったときに黄ばみや黒ずみを発見、なんて経験はありませんか。衣替えのための洗濯は特に、汚れ落ちを重視する必要があります。"徹底洗浄"を目的にするなら断然タテ型、中でもパナソニックのタテ型洗濯乾燥「NA-FW」シリーズが優秀です。
一番の特長は「即効泡洗浄」機能。給水時に水が洗剤ケースを通過し、小さな穴から水流を噴射する水圧で洗剤液を泡立てて、「泡の滝」を槽内の衣類へふりかけます。界面活性剤を含む泡が汚れを吸着して浮かび上がらせ、一気に洗浄。スライディングした野球のユニホームのようなしみ込んだドロ汚れや激しい汗じみまで、しっかり洗い上げます。すすぎ水をかくはんして広範囲に当てることで、におい残りがありません。
「おうちクリーニングコース」では、カシミヤニットなどデリケートな衣類も優しく押し洗い。ウォッシャブルスーツや手洗い仕様の制服なども得意です。
操作パネルが奥、洗濯槽が手前いっぱいまでというレイアウトなので「洗濯槽の内側の死角に靴下が片方残っていた!」といった"うっかり"はありません。洗濯物の出し入れがしやすく、腕や腰の負担も軽減できます。育ち盛りの子どもやペットがいたり、介護などでにおいが気になる洗濯物が多い家庭なら、ぜひ選択肢のひとつに。
http://panasonic.jp/wash/
乾燥パワーと「シワシワからの解放」で選ぶなら
ドラム式洗濯乾燥機 ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム(日立)
小学校低学年までの子どもやデスクワーク中心のパパなど、激しいドロ汚れなどがない家庭や、夫婦共働きで昼間に干す時間がない、干すのが手間など「乾燥を重視したい」人にはドラム式がぴったり。しっかり乾き、シワが残りにくいのがメリットです。
乾燥で注目度ナンバーワンなのが、日立の「ヒートリサイクル 風アイロン ビッグドラム」。"風アイロン"というだけあって、ただの風ではありません。新開発の「ジェットモーター」と「ジェットノズル」が作り出す、時速約300kmの高速の風を吹きかけることで、衣類を傷めることなくシワを伸ばしながらパリッと乾燥。衣類の水分をしっかり飛ばすので乾燥時間が短く、モーターから出る熱を活用するため節電効果も高いのです。
わが家でも夫の通勤用カジュアルシャツはアイロンなしで十分。アイロンが大の苦手な私には救世主のような存在です。Tシャツは、シワだけでなく手触りも柔らかくなり、「天日干しより良いかも」と思ってしまいました。
また、重宝するのが「スチームアイロン機能」です。衣類に水分を吹きかけて高速の風でシワを伸ばし、においまで除去。お出かけ前のアイロンがけの手間を省き、ふんわり仕上げます。「きょう着ていきたいシャツがしわくちゃ……」というとき、洗濯乾燥機に入れて「スチームアイロン機能」をスイッチオンすれば、15分でシワが見事に消えます。夫も衣替えの時期はこの機能を使って、しまいジワを取って出かけてますよ。
http://kadenfan.hitachi.co.jp/wash/
洗浄力と清潔さ、便利機能で選ぶなら
タテ型洗濯乾燥機 ES-GXシリーズ(SHARP)
個性的で気になる製品が多い、シャープの洗濯乾燥機。洗浄力の強化を目指して「農業女子」と共同でドラム式を開発するなど、視点がユニークです。
そのシャープで個性が光るのがタテ型の「ES-GX」シリーズ。独自の穴なし洗濯槽は、槽の外側の隙間にムダな水をためずに洗える上、黒カビの発生もブロック。節水とカビ防止のダブル効果が支持されています。
特に「他社にはない機能、さすがシャープ」と思うのが「ハンガードライ」。ふたの裏に付属のハンガーをかけて洗濯物を洗濯槽につるすと、まさにコンパクトな乾燥室ができあがります。プラズマクラスターによって衣類の静電気やしみついたにおいを除去する機能も。運動会シーズンのこの時期、「急いで体操服を乾かさなくちゃ」なんて緊急時にこそ威力を発揮するので、子どもがいる家庭におすすめです。
「WIDEマウス & LOWボディ」とうたっている通り、ふたを開けると開口部が広く、洗濯機の高さが低めなので、大物が洗えて出し入れが楽なのもうれしい気配りです。
http://www.sharp.co.jp/sentaku/
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。
(ライター 内藤綾子)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
関連企業・業界