鉄道各社、外国語サイト拡充東急、路線図を地図に表示/小田急、タイ語開設

小田急はタイ語のサイトを新設した
小田急はタイ語のサイトを新設した

鉄道各社が外国語のホームページを拡充している。東京急行電鉄は土地勘のない訪日外国人客が分かりやすいよう、路線図を模式図ではなく地図上に表示。小田急電鉄は箱根など沿線観光地にタイ人の観光客が増えていることから、タイ語のサイトを開設した。リピーターの訪日客による個人旅行が増えるとみて鉄道の利用を促す。

東急電鉄は英語サイトを刷新した。パソコンやタブレット(多機能携帯端末)で閲覧するときは横長のレイアウトに、スマートフォン(スマホ)の場合は縦長に自動的に変換する。自宅や宿泊先ではパソコンで旅程を立てて、移動中はスマホで検索するなどの使い方を想定している。

路線図の表示方法も変更した。従来は日本語サイトと同様に直線の模式図で示していたが、リニューアル後は地図上に路線を表示する。土地勘のない訪日客が他社線に乗り換えるときに迷わないようにする狙いだ。

小田急電鉄はタイ語のサイトを開設した。箱根や江ノ島、鎌倉などのモデルコースを紹介したり、割引周遊券の情報などを掲載したりする。

2015年8月にタイ語のフェイスブックを立ち上げたところ、半年で6万5000人が「いいね」ボタンを押しており、タイ人の需要が見込めると判断した。これまでは英語、中国語(繁体字と簡体字)、韓国語の4言語だった。

西武鉄道は今春、英語と中国語、韓国語のサイトを刷新した。訪日客が自分の興味のある観光情報を探しやすくしたのが柱だ。

観光情報を自然、グルメ、歴史・文化、アミューズメントの4つにカテゴリー分けして表示したほか、季節や月ごとに検索できるようにした。外国語版のフェイスブックの内容をトップページに反映させ、最新の情報を提供する。

中国の景気減速などの懸念があるものの、16年3月の訪日外国人数は200万人と前年同月から32%増えた。リピーターも多く、観光バスを使った団体ツアーではなく、鉄道など公共交通機関を使った個人旅行が増えている。訪日旅行の需要は引き続き強いとみて、鉄道各社は受け入れ体制を拡充する。

[日経MJ2016年4月29日付]