会話ロボットや撮影翻訳機、英語学習ガジェットが進化
空き時間に手軽に使えるため、スマートフォンアプリで英語を学ぶ人は多いはず。だが実は、電子辞書などの従来型のツールも進化しており、英語学習を劇的に効率化できるものもある。
電子辞書超えた総合学習ツール
カシオ計算機の「エクスワードライズ」は一見すると、タブレットのような形状にもなる電子辞書。しかし中身は、学習機能に特化した新機軸のツールになっている。
最大の特徴は、多様な英語学習を1台で済ませられること。スマホアプリで英語を学習する場合、「単語」「リスニング」「スピーキング」「TOEIC」など、学習項目ごとに別々のアプリを組み合わせて使う必要があるが、ライズはこれらをすべて網羅している。
学習したコンテンツにはチェックが付き、どの分野が遅れているのかがすぐにわかるのは専用機ならではだ。スライド式キーボードを備え、タブレット風に使える点も通勤の際などに重宝しそうだ。
学習用コンテンツも備える、使いやすい電子辞書
一方、シャープの「ブレーン PW-SB3」のように、学習コンテンツを強化した電子辞書もある。コンテンツは辞書が中心だが、TOEICなどの学習用教材も入っている。ディスプレイが360度回転し、タブレットのように使える。
また、画面が大きいうえ、タッチペンを備えるため、操作性は良かった。対応辞書が豊富なうえ価格も手頃なので、辞書の利用が中心なら持ってもいい。
英語のジョークも言えるAIロボット
実践的な英会話を学べる最新ロボットもある。「Musio」(AKA)は人工知能を採用し、英語で意思疎通が可能。「ジョークで答えることもある」(AKA)といい、楽しみながら英会話を継続できる。試したところ、日常的な会話を自然にやりとりできた。さらに、英語力を分析し、発音や文法の間違いを正す機能も搭載。ネイティブと話すのが恥ずかしいと感じている人でも、これなら気軽に始められそうだ。
単語を撮るだけで瞬時に翻訳、通信要らず
キングジムの「イミシル」は街なかなどで英単語を撮ると、OCRで文字を認識して日本語訳を表示するガジェット。辞書はすべて内蔵し、通信は不要だ。海外に旅行や出張で行った際などに特に重宝する。料理のメニューや看板などを読むのにも活躍しそうだ。英和・和英の他、韓日・日韓や中日・日中の辞書に対応。英和は5万語以上、和英は8万語以上を収載する。
ラジオの語学講座に最適なレコーダー
ソニーの「ポータブルラジオレコーダーICZ-R250TV(ソニー)」は再生速度を21段階に調節できるなど、英語学習を効率化できる、技ありラジオレコーダー。ワンタッチで10秒戻るなど指定区間のリピートも簡単で、フレーズの学習にも便利だ。FM、AMラジオの他、ワンセグ音声にも対応している。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2016年6月号の記事を再構成]
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