積み木のように機能拡張できる小型パソコン
日本エイサーの「レヴォ ビルド」は、ウィンドウズ10を搭載した小型のデスクトップパソコン。一見すると、小ぶりなパソコンのようだが、実はほかに類のない特徴がある。
●実売価格:2万9000円前後
●CPU:セレロンN3050(1.6GHz)
●ストレージ:32GB(フラッシュメモリー)
●メモリー:2GB
●液晶:なし
それは、専用のユニットを積み重ねることで、パソコンの機能を拡張できる点だ。本体単独でもパソコンとして動作するが、さらに専用のユニットを、最大3つ積み重ねられる。その様子は、まるで積み木のようだ。
簡単に機能を拡張できるシカケは、本体やユニットの端子にある。通常、外部の周辺機器とパソコンはUSBなどで接続するが、専用ユニットはこの端子だけで接続と給電ができる仕組みになっている。ユニット同士は磁石でしっかり固定されるため、積み重ねても不安定さは感じない。一番上のユニットに付属のカバーを置けば、見た目はミニタワーパソコンになる。
本体ユニットは実売2万9000円前後。ハイスペックではないが、USB端子が3つあり、HDMIとディスプレイポートで映像の出力が可能だ。
追加ユニットは3種類。音量調整ダイヤルがある「オーディオユニット」、1テラのストレージを増やす「HDDユニット」、スマートフォン(スマホ)などの端末をワイヤレス充電できる「バッテリーユニット」だ。
オーディオユニットは価格1万円前後。前面には音量調整ダイヤルとイヤホン端子、側面にはスピーカーを搭載する。
HDDユニットは1万6000円前後。本体に装着すると保存容量を増やせるほか、USB接続により外付けHDDとしても利用できる。
バッテリーユニットはワイヤレス充電規格「Qi(チー)」に対応する。モバイルバッテリーにもなる。価格は1万1000円前後。
1つずつ追加してもよいし、HDD2つとオーディオユニットを組み合わせてもよい。自分の好みに拡張できる。
(ライター 原如宏)
[日経PC21 2016年5月号の記事から再構成]
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