自転車レーン、都内スイスイ 江東区や世田谷区で整備東京大会までに400キロの専用レーン明示

都内では自転車が走りやすい道づくりが進んでいる(東京都江戸川区)
都内では自転車が走りやすい道づくりが進んでいる(東京都江戸川区)

東京都内で自転車レーンが広がる。自治体が専用レーンのほか、車道上で走行すべき位置を示した「自転車ナビライン」を整備する。都が2020年までに約400キロメートルで導入。江東区は中期的に区道の5割にナビラインなどを設ける。20年の東京五輪を見据えて、自転車、歩行者が安全に通行できる都市づくりを進める。

江東区は区道の5割に当たる約150キロメートルで自転車専用レーンまたはナビラインを設ける。ナビラインは路面に自転車のマークを示すなどして、自転車が走行する場所と明示することで、自動車に注意を促す。

16年度は東陽町周辺など17キロメートルを整える。駅周辺や事故多発エリア、幹線道路を中心に選んだ。「約150キロのうち、20年の五輪までに7~8割は終わらせたい」(交通対策課)

江東区内で自転車レーンなどが整備されているのは1月時点で5キロメートル。区はこのほど定めた「自転車利用環境推進方針」に基づき、ルールやマナーの啓発、駐輪場の拡充にも取り組む。

世田谷区は区道の15%にあたる約167キロメートルを対象に、自転車レーンまたはナビラインなどの整備を始めた。すでに京王線の千歳烏山駅近くや駒沢公園通りの一部など6.5キロで完了しており、16年度は10キロ程度を整備する。24年度までに計72.5キロの整備を終える計画だ。

大田区は区道約170キロを候補路線として定めており、このうち一部について試験的な整備を始めた。今月1日時点で2.5キロメートルで整備が終わっている。効果や利用状況などを見ながら、今後の本格的な整備手法の検討につなげる。

都は20年の東京五輪までに、約400キロメートルに自転車レーンまたはナビラインなどを設ける。このうち、皇居や浅草、新国立競技場周辺など計約200キロを自転車推奨ルートとしている。

自転車は原則、車道を通行しなければならないが、車道が狭いなどの理由で歩道を走る自転車も多い。各自治体は車道に自転車レーンなどを設けて車道を走りやすくすることで、歩道を走る自転車を減らし、歩行者と自転車の双方の安全性を高める。

[日本経済新聞朝刊2016年4月23日付]