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沸き立つ「アスレジャー」 ABCマートもユニクロも スポーツ用品、街中でおしゃれに着こなす

2017/8/25 日本経済新聞 朝刊

ユニクロは「動き」をテーマにした店舗を出し、アスレジャー分野を強化している(東京都渋谷区)

 スポーツ衣料を街着として着こなす「アスレジャー」の分野に、ファッション関連企業が攻勢をかけている。靴専門店大手のエービーシー・マート(ABCマート)はスポーツ衣料に注力した新店舗を9月に出店、2020年までに50店に広げる。ユニクロなど衣料品店も品ぞろえを増やす。20年の五輪・パラリンピックに向け、アスレジャーが一段と盛り上がりそうだ。

 ABCマートの新型店「ABCマートスポーツ」は品ぞろえをスニーカーとスポーツウエアに絞る。米ナイキやアシックスなどスポーツブランドの製品をそろえる。価格帯の上限は数千円から数万円となるもよう。

 ABCマートの従来の店舗では革靴やサンダルも扱っており、スニーカーの割合は全体の半分程度。スポーツウエアも大型店の一部でしか売っていなかった。新型店はショッピングセンター(SC)を中心に全国の商業施設に出店し、別ブランドで展開してきた「エースシューズスタジオ」も統合する。

 速乾性や伸縮性といった機能面とデザイン性の高さをうたった「アスレジャー」は米国で人気に火が付き、ここ数年は日本市場にも波及しつつある。ただ日本ではスポーツに本格的に取り組む人を対象にしたスポーツ用品店などが主流で、ショッピングセンターでファッションとして展開する店舗は少ない。

 ABCマートの業績は近年のスニーカー人気を背景に増収基調が続いている。次の成長を支える事業の柱として、カジュアル衣料分野を据える。東京五輪・パラリンピックや健康志向を背景にスポーツを楽しむ人が増えるなか、都心部に店があり気軽に訪れることができる利便性を武器に、形から始めたい消費者を取り込む。

 ファーストリテイリング傘下のユニクロは3月、スポーツなど「動き」に着目した店舗を都内に開いた。同じくファストリ傘下の低価格店「ジーユー」は全国約20カ所に限定していた女性向けアスレジャーの取り扱いを春に全店に広げた。

 バロックジャパンリミテッドはアディダスジャパン(東京・港)と組み、婦人服ブランド「マウジー」で商品を2月から売り出した。スポーツに取り組む女性が運動時や移動中に着られるデザインの商品をそろえる。

 国内の衣料品市場はネット通販の伸長を背景に低迷している。アスレジャーのような数少ない成長市場に各社が集中する構図は今後も続きそうだ。

[日本経済新聞朝刊2017年8月8日付を再構成]

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