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「男女混合」が東京に新風 柔道団体や競泳リレーなど 女子選手の割合最高、50%に迫る

2017/6/11 日本経済新聞 朝刊

20年の東京五輪では男女混合の新種目が目立つ(写真は14年の仁川アジア大会で金メダルを獲得したトライアスロン混合リレーの日本代表)

 2020年東京五輪で実施される全種目が国際オリンピック委員会(IOC)の臨時理事会で決まった。卓球、柔道、競泳、陸上などで男女混合の種目が採用されたほか、3人制バスケットボールなど若者に人気の種目も加わった。共通するキーワードは「女性」「若者」「都会的」。改革志向とポジティブなイメージを広めたいというIOCの狙いが見える。

 東京五輪で新たに採用されたのは15種目。これに野球・ソフトボール、空手など同大会限定で実施される18種目を加えると、史上最多の339種目となる。

 IOCのバッハ会長は9日に開かれた理事会後の記者会見で「東京五輪がより若者向きで、都会的で、多くの女性が参加する大会になることを喜ばしく思う。魅力的な新種目は五輪に変革をもたらす」と強調した。

 女性の参加促進は、同会長が主導する中長期改革「五輪アジェンダ2020」の柱の一つだ。今回、IOCの姿勢に沿う形で多くの国際競技連盟が新種目を提案。柔道、卓球、トライアスロン、競泳、陸上、アーチェリー、射撃で混合種目が採用され、ボクシングやカヌー、ボートは男子種目を減らした分を女子種目に回した。

 野球・ソフトボールなど東京大会限定で採用される競技を除くと、選手総数は16年のリオデジャネイロ大会から285人減る一方、女子の割合は48.8%に上昇。12年ロンドン大会から4.6ポイント、リオから3.2ポイント上がり、五輪史上最高になる。

 IOCはかねて若者のスポーツ離れへの危機感も強い。バスケットボール3人制と自転車のBMXフリースタイル・パークが入ったことに、大会組織委員会の室伏広治スポーツ局長は「若者をひきつけるようなストリート系の種目で新たな五輪改革がなされた印象」と話す。東京大会限定の採用競技でもスポーツクライミング、サーフィン、スケートボードが入った。これら新興スポーツは台場や有明の臨海部が会場となる見通しだ。都会的で洗練されたイメージを創出できれば、テレビ局とスポンサーに対する訴求力にもつながる。

 ボクシングやレスリングのように男女の競技人口に大きな差がありながらも、IOCの顔色をうかがうように種目の見直しを急いできた国際競技連盟もある。多額の分配金を含めて五輪競技であることの価値は極めて大きい。五輪の開催地選びでは招致レースからの相次ぐ撤退など「五輪離れ」に直面するIOCだが、国際スポーツ界では求心力を発揮している。

◇  ◇  ◇

 森喜朗・大会組織委員会会長のコメント 新種目の採用と昨年正式に採用が決まった5競技18種目を合わせて、バッハ会長が言う、若者を強くひきつける新しいオリンピックの姿に一歩近づいたのではないか。今回の決定にあたっては、コストの増加につながらないようIOCに十二分に申し入れをしていた。素晴らしい種目プログラムにしていただいた。

[日本経済新聞朝刊2017年6月10日・11日付を再構成]

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